【BL】捨てられない恋情

女性のための【オナニー用BL官能小説】捨てられない恋情

捨てられない恋情

溜まる欲望

『お前は見た目以外に良いとこないんだから、せめてちゃんと僕の気持ちを騙してくれ』

女王様のような物言いに腹が立たないと言えば語弊はある。

ただ今回は、傍若無人な言葉を投げられた以上に、腹が立って仕方なかった。

「放せ…!」

自分より1周りは小さい加賀美くんの体を、いつも休息を与えるベッドに転がし、その上に股がる。

「青木くんの隣に居て、溜まってるでしょ?」

下から刺さる鋭い視線を尻目に、オレは黒のロングカーディガンを脱いで、無造作にベッド下に放った。

「抜いてあげるよ、その欲求」

抵抗する手首を、片手で纏めて彼の頭上に貼り付けた。もう片手でベルトとパンツを緩め、下着ごと剥ぎ取り下半身を剥き出しにした。

「勃ってるじゃん」

(隣一緒に歩いてただけでこれとか、どんだけ好きなんだよ)

幼さが残る小さなぶら下がりを握り、熱や硬さを感じながら、撫でるように肉茎の皮膚を擦る。

「止め、ろ…」

抵抗の言葉が吐かれるが、その声は先程と違い、上擦って乱れていて迫力は持たなかった。

彼は不規則に四肢を震わせながら、目を瞑って眉間に皺を寄せ、何かに堪えるような表情をする。

オレ以外に誰が知ってる?

部活では部員達を纏め上げるあの主将様が、掌1つでこうも簡単に乱れる姿を。

そんな優越感や愉悦は、疼きとなってオレの中心部にズクっと伝わり、パンツや下着を窮屈にする。

加賀美くんと青木くんはお互い知らないだけで想い合っている

関係を持ち掛けられた時から根付いているそんな事実を思い出すと、優越感や愉悦は遣りきれない気持ちにすぐ変わってしまった。

不意に沸いた気持ちを発散するように、脈の流れが解る程にパンパンに膨張した加賀美くんの肉茎を少し強めに握った。皮膚がピシッと張り、頭を出した先端部は鮮やかな鮭色で、自分の股間のぶら下がりと同じには思えなかった。

どんな味がするのだろうか?

そんな好奇心を抱いたオレは、顔を近付けて肉塊を恐る恐る口に含んだ。

恍惚な口淫

「何してるんだ…!」

動転した声を上げる彼に構う事なく、咥内に収めて皮膚に唾液を纏わせていく。

初めて口にした男性器は、世間で言われるイカとか栗の花とかじゃなく、例えようのない味や匂いで、お世辞にも美味しいとは言えなかった。

しかし、そんな代物を口から出そうとは思わなかった。

「はっ、っ」

チラリと目線だけ上に向けると色白の頬を紅潮させ、酸素を貪る金魚のように唇を動かし、薄く開いた瞼に涙を溜めた、加賀美くんの切羽詰まった表情があった。

(こんな反応が見られるなら何でもいいか)

音を立てて強く吸い上げてしゃぶったり、かぷっと甘く食んだり、舌を這わせて頬裏を擦り付けたりと、咥内でなぶり倒す。

熱い屹立を支える、2つの肉玉を弄ぶのも忘れない。飴玉を味わうようにペロリペロリと、皺や窪み、真下の境目に沿って左右交互に舌を這わせたり、口に含んで転がしたりする。

「…っ…はっ…!」

未知で予測不能な感覚に脚や肢体を捩らせているのか、ベッドの不規則な軋みや振動が伝わる。

舌で肉玉の感触や味を充分に記憶してから、指先で揉んでみたり、時には掌で転がしてみたり。柔らかいお手玉を扱う如く弄んだ。精の生産を促すように弄りながら、再び咥内で屹立に触れようとした時だった。

「はぁっ…っぁ…!」

加賀美くんの上擦った声が上がると、ベッドの振動や軋みが止んだ。それからほんの一瞬の間を置いてから、顔面に生暖かい粘着質な液体がかかり、重力に従って頬を伝った。

それが彼の欲情の残渣物である事は鏡が無くても明白だった。反射的に瞑った瞼をゆっくり開ける。

「す、すまない…かけるつもりは、なかったんだが…」

オレと目が合うと、焦りと申し訳なさを顔に浮かべたまま、加賀美くんは乱れた声色で謝罪の言葉を口にした。

(顔射される側になる日が来るとは…)

男として気持ちの良い状態とは言えないが、相手が彼だと思うと嫌悪感はなかった。液体が滴る頬に指先を滑らせて、熱く滑った精液を掬い取って顔の前に持ってきた。ねっとりするそれは真っ白で、まるで生クリームにも見えた。

今日までに自分を慰めなかったのだろう、そんな状態が容易に想像ついた。

「…初めて口でイったね、」

改めて突き付けられた現状に、下がりかけていた体温が急激に上がったのか、加賀美くんの頬が林檎のように濃く染まった。そして、現状を後ろめるように、オレから顔を反らした。

「しかも、男の口の中で」

手を解放し、ベッドに立てられている彼の脚を左右に大きく開かせた。そこに体を割り込ませ、加賀美くんの残渣で滑る指先で、肉玉の下に隠れている小さな窄まりに触れた。

当然だが、そこは固く口を閉ざしていて、指すらも受け入れられそうになかった。

乱暴な考えだが、触ったり無理に捩じ込んでも女なら自然と濡れる。しかし、本来の役割に逆らって行う男とのセックスでは通用しない。

狭い肛口から手を離し、ベッドヘッドのローションのボトルを手に取った。キャップを開け、反対の掌一杯にローションを垂らし、ひんやりぬるつく指で臀部の割れ目をなぞり、その奥の窪みを目指した。

「っ…!」

ローションの冷たさのせいか、目当ての場所に指が当たった瞬間、彼の体がピクリと振るえた。

「…んっ!」

焦れったいのか、ローションを塗り込むように指先を擦る度、加賀美くんは熱い息混じりの声を漏らしながらピクッと内腿を振るわせる。皺の感触が解らなくなる位に周辺をぬるぬるにして、滑りに乗って少しずつ指先を奥へ捩じ込んだ。

指の関節を動かしながら、ゆっくり拡げていく。締まりが緩まって、僅かながら隙間ができたところで、2本目の指も挿入した。

「んっ、…はぁっ、」

閉じ切らない唇に瞼、潤んだ瞳にトロンと垂れ下がった目尻。学校生活や日常生活の中では晒されない顔面の筋肉が緩み切った締まりのない表情。

(もう待てない)

その表情は、だらしないと表現するには不釣り合いな色気を放っていて、燻っていただけの欲情に拍車をかけた。

行き場のない想い

埋め込んだ2本の指をずるっと抜き出し、加賀美くんの体温と締め付けの感覚を残したままパンツのファスナーを下ろして、欲望の溜まった肉を取り出した。

オレの怒張を見て一瞬だけ目を見開くと、ノロノロと体を起こして、赤チェックのロングシャツを脱いでお尻を向けようとする。

加賀美くんとセックスするようになって1年ちょっと、その期間の中で身に付いたであろう習慣的な動き。

脚が邪魔にならないから、入れる側としては後ろからの挿入は都合が良い。彼だって、オレと顔合わせなくていいと思っているだろう。

(加賀美くんの視界からオレが消される)

被害妄想だと解っていても、そう考えずにいられなかった。

後ろ手で上体を支えて腰を起こそうとする彼の体に再び股がり、ベッドに貼り付け、取り出した昂りをローションと残渣でぬるつく肛口に宛がって沈ませた。

「いぁっ…!」

指と比べ物にならない質量の異物の侵入を察知した肛肉が、ローションの助けを借りて侵入した先端部にきゅうっと絡んできた。

彼の絡みは、ピリピリと鈍い痛みを伴う程に強く、拘束力もあって前後に動くのもままならなかった。

しかし、嫌味な事にそれが不快とは思えず、この先に待っている快楽を連想させ、オレの気持ちを逸らせた。

「すっごい締め付け、食い千切られそう」

それを抑えながら、首をもたげ始めている肉塊を握ってゆっくり扱き上げ、芯を孕ませていく。

肛肉がオレの形に馴染んできた事に加え、扱かれる快楽に意識を持っていかれて、彼の体から強張りや緊張が抜けて密着が緩み始めた。

先端部でそれを感じ取ったオレは、ローションに手伝ってもらいながら、下腹部を前へ進めた。

「はぁっ、…はぁっ、」

肩を動かして何回も浅い呼吸をして息を整えているが、彼の表情が締まらないのは相変わらずだった。

「男に犯されて、こんなに悦がってたら、」

後ろめたがっている事実で羞恥を擽りながら、埋め込んだ肉塊で、ノックするような一定のリズムで少しずつ角度を変えて突き上げ、彼が乱れ狂う場所を探す。

「将来、女の子抱けないね」

挿入したまま、密着寸前まで距離を詰め、加賀美くんの耳元でそっと囁いた。

「こんな姿、固定概念ガチガチの青木くんが知ったら、もう隣も歩けなくなるかもね」

我ながら幼稚とも言える脅迫を真に受けたのか、乱れた息遣いが止まった。

「あっ、やっ…!」

体勢を整えようと僅かに身動ぐと、探していた場所に鈴口が当たったようで、彼の嬌声が急に甲高くなった。

耳元から顔を離して恍惚とした表情の加賀美くんを視界に入れながら、さっきより勢いよく下腹部を動かし、グリグリと抉るように奥を突き上げた。

「やっ、やめっ、…そこっ、イヤっ、」

「イヤ?いいの間違いでしょ」

下腹部の動きに一層勢いを着け、無遠慮にガツガツと同じ場所を突く。

「あっ、あっ、ダメっ…それ以上はダメだっ、」

「ガチガチに勃たせて、ギュウギュウに締め付けて、女の子みたいにアンアン喘いで…こんなに悦んでるのに、何がダメなの?」

僅かに空いてるお互いの体の隙間に手を忍ばせ、加賀美くんの局部の熱く少しだけ滑った屹立を握った。

そして、突き上げを止めないまま、亀頭部を撫でるように指先で擦ったり、小さな吹き出し口を掠めたりして弄り回す。

「あぁっ、あぁんっ…!」

彼は、肢体を弓なりに仰け反らせてベッドから浮かし、後ろから奥を突き上げられる感覚と、前をなぶられる感覚に悶絶した。

「アンタの体は、もうこんなにオレにメロメロなんだよ」

「うぁっ、あっ、頼むっ、もうっ…!」

「青木くんを忘れたいなら、アンタも早くオレにメロメロになれよ!」

「幸平っ…!」

助けを請うような泣いているような声で名前を呼ばれると、亀頭を覆っている部分が生暖かい液体でしっとりと湿り出した。

2回目の吐精を終えると、加賀美くんの全身から力が抜け、肛肉の締め付けが一気に弛緩した。

「っ…!」

収縮と弛緩の差に付いて行けなかったオレは、まるで堰を切ったように、ずっと堪えていた精を彼の体内にぶちまけた。

お互いの乱れた息遣いが部屋に響き渡る。

(メロメロなのはオレの方じゃん…情けな過ぎ)

ぼんやりする頭で自己嫌悪に陥るオレを、加賀美くんは複雑な表情で見ていた。

そんな彼の表情が、歪んで見えた。

 


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