【忘れられない愛の形】Appendix-C サークル・スカート
着衣のままで
今日の私は、後ろボタンのシャツに、膝が隠れるくらいのサークル・スカート。
いつものルーチンワークを終え、後ろから抱きしめる彼に、からだを預けている。
おっぱいに被さりゆっくりと揉み砕いている彼の手に、下がってゆく気配は無い。
いつもなら、スカートの上からショーツのアンダラインを探っているころ、どうしたのかな、と思ってたら、彼が囁き始めた。
「ねぇ、このまま、ベッドへ行こう」
「おふろに入らず?」
「そう、このまま」
ナニを企んでるのか、ワクワクしながら、ベッドに向かう。企みが判らないことで、いっそう期待が膨らむ。
仰向ける私に被さり、優しくキスして続ける。
「いつもね・・裸で抱き合ってるよね・・この前のベビードール、とっても新鮮だった・・」
「・・(やっぱ、ね! 気に入ってくれて嬉しい)・・」
「ベッドの上で、着衣のままの君と抱き合いたい、と思ってね」
「・・(で、どーするの?)・・」
「最も新鮮だったのはね・・・、うつぶせてくれる・・・」
言われるままに、俯せた私の耳を噛みながら、彼が囁く。
「ベビードールの裾を捲ったときね・・お花みたいだった・・スカート、捲っていい?」
返事を待たず体を起こし、お尻の横に異動した彼の手が、腰とお尻を撫でまわしながら、少しづつ太ももへと下がってゆく。
スカートの裾まで辿り着き、ゆっくりと捲り始めた。
「思った通り・・いい眺め・・きれいだよ、とっても・・」
「お尻に食い込んでる・・、横紐のタンガなんだね」
素肌に触れた彼の手が、ガーターベルトのテープに沿って下がり、ストッキングに包まれた太ももを撫で、また上ってくる。
素肌と、ちょっとだけそれを覆うエッチな下着の境を超える、僅かな衝撃は特に心地よい。
ふたつのお山を揉み砕き、右と左の太ももを何度か往復した手が離れ、代わりに唇が素肌に押し付けられた。
ときに噛みつきながら舐め回す舌が、ガーターベルトのテープで止まり、強く吸われるあの痛みを覚える。次はストッキングの境。
そうよね、いつもその辺りにキスするときは、もう全て素肌だものね・・・
左右のストッキングの境にいくつかのキスマークを付けた唇が、太ももの内側を昇り、タンガに覆われた秘所に辿り着いた。
タンガに沿ってお尻の谷間を遡り、横紐に達した唇が離れた。
私に跨るように体の向きを変えた彼が、そのまま後ずさりし、開かせた両足の間に座り込んで呟く・・
「黄色い花弁の中に、・・・」
お尻の膨らみに被せた手が左右に動き、タンガの紐を、引っ張った。そのままタンガを取り去り、続けて呟く・・
「わぁ~~、この景色・・黄色い花の中にまぁ~るいお尻・・ガーターベルトとストッキングだけ・・ショーツが無い・・雌蕊は見えないけど、蜜が溢れてるよね、きっと・・」
「初めてだね、こんなの見せてくれるのは?」
「このままずっと見ていたいけど・・チンチンが我慢できないって・・入れていい?」
ベルトを緩める音がし、腰を引き上げられた。
いつもの姿勢・・彼が入ってくる・・おっぱいにも触らず入ってくる・・初めてのこと・・痛みを覚悟したが・・
やり直し
爆発した彼が、俯せた私の横に倒れ込み、トレーナを着たままで背中に手を置いて呟く。
スカートは腰まで捲り上げられて、下半身がむき出しになってる。そこは、ガーターベルトとストッキングだけ、秘所を覆うショーツは無い。
剥き出しの素肌に、彼のベルトが当たってる。彼のズボンも膝のあたり。
「こんなの、初めてだよね・・・どーだった?」
自分でも驚くほど冷たい声で返す。
「・・・たまにはオモシロイと思うけどね・・・、後半は、ちっとも良くなかった」
「んっ?、あそこ、グチャグチャになってたよ・・・」
「それはね、痛みを避ける防御本能なの! 準備完了なら潤うけど、潤っていても準備完了とは限らないの!」
「・・そーなの・・」
「いきなり入れられるのはイヤ、全く感じない訳じゃないけど、やっぱりイヤ」
「さっき、少しだけ喘いでたよね・・、でも、今の声は、いつもと違うなぁ・・、冷静だよね」
そのとき、気づいた。
これまでも、終わった後の至福のときに、訊ねられたことがあった。でもその問いは、感じてたよね・・? とか、良かったみたいね・・? 、など、頷けば済むカタチ。
互いにコタエが判っている問を、敢えて言葉にする、それは愛撫のひとつだった。
彼は、私の気持ちを判っている! だから、どーだった? 、と聞いたんだ! そう気づいて、気分が良くなった。
「入ってくるまでは良かったのよ、確かに新鮮だった・・ストッキング沿いにキスマーク付けたでしょ! あんなの初めてよね?」
「黄色い花の中にまぁ~るいお尻、のあたりは?」
「タンガを取られて、これから・・、と思ったとき、いきなり入れちゃうんだもの・・」
応える私の声は、丸みを帯びていた。
「じゃあ、やり直そうか?」
シャツの後ろボタンを外しながら尋ねる彼。
「やり直すって、どこから?」
「いま、脱がしてるところだから、次はおふろだね」
——————————————
後悔しきりに、私を喜ばそうとする彼は、先ほどの爆発で、復活には暫く時間がかかるはず。
どんなふうに愛してくれるの? フルコースで終わりじゃないよね? スペシャルコース? それとも・・?
そんな彼と、期待に満ち溢れ体はそれなりの準備ができている私、その後の成り行きはご想像にお任せしよう。
Vol.1 / vol.2 / vol.3 / vol.4 / vol.5 / vol.6 / vol.7 / vol.8 /
/ Appendix-A / Appendix-B / Appendix-C /