(なにもこの体位だけに限らず、時と場合によって、様々な工夫があるだろう。)
切株に座った男性の上に跨って、後座位で挿入する女性。上からぶら下がった縄に手をかけ、支えにしている体位のため「手懸(てかけ)」と言うんですね。本駒掛け(ほんこまかけ)にも似ています。
詞書のように、この体位だけではなく、立っていても何かを支えにしている状態なら、全て『手懸(てかけ)』と呼びます。ただし、後背位がほとんどでしょうか。
この体位を試したい女性は、ソファに彼氏を座らせフェラチオした後、「じっとしててね」と一言つぶやき、自分から背面で腰を落としましょう。
自分がちょうどいい力加減でお尻を擦り付けるようにグラインドさせると、ポルチオにあたって最高の快感。支えなしで腰を上下させると、気持ちいい上、体幹が鍛えられ+膣の締まり強化+ダイエットになって◎。
手懸(てかけ)が、時と場合によってと言うなら、ある意味『入船本手(いりふねほんて)』も、手懸(てかけ)と言えるでしょうか。
そもそもセックスの体位は、名付けられていても微妙な差で違う呼び方だったり、完全に決まっている訳ではありません。
ただ、手懸(てかけ)は、手をかける場所以外に、『妾(めかけ)』という意味もあります。
妾は、一般的に愛人という解釈がされているかと思いますが、それだけ手をかけ愛した相手とこっそりと隠れて行う野外での情事を表現するため『てかけ』と名付けたのかもしれませんね。
男女の戯れを表した『恋のむつごと』を描いた浮世絵師『菱川師宣(ひろかわもろのぶ)』ならではの掛詞ではないでしょうか。さすがは、浮世絵を世に知らしめた素晴らしいクリエイターです。
ひょっとするとこの頃、正妻ありで不倫していたのかも…。
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