親友と初めての貝合わせの快感
女同士のトロけるキス
「1度だけ私とセックスして欲しい」
【親友】・・・ごく自然に保っていた関係を崩したのは、彼女だった。
「んっ、んはあっ、」
湯気と熱気が残る狭い密室の壁に追い込まれ、咥内で舌を絡め取られて、酸欠みたいに頭がクラクラする。
「彼氏と別れた。」ついさっき、彼女の家の近くのバーでそんな話をしていたのに、何でこんな事に?
カシスオレンジ味の彼女の舌が、私の酸素ごと、その疑問を奪った。
彼氏とも体感した事なかった。呼吸や思考を溶かす、こんなにトロけるようなキスは。
舌と唾液を絡ませ合っていると、肩に置かれていた手が、左右反対の太股と胸に触れていた。
「んっ…!」
私の胸を包む手は、形を保って円を描くように揉んでいたかと思うと、その先端を彩る乳頭を、2つの指先で捏ね回していた。
既に芯を持っていた私の乳頭は、指先の鮮明な刺激で、下腹部をじんわり熱くした。
女の繊細な指先が奏でる快感
乳房を弄ぶ手を止めず、彼女は太股の指先を上へ滑らせ、やがて辿り着いた下生えの先の淫唇の裏側を、指の腹で下から上へとなぞる。
熱を持つ何とも堪え難い刺激に、電気が走ったように体が震えた。
熱くなった淫唇を触るだけじゃ足りないらしい彼女の指先は、その上の淫核に達していて、乳頭と同じように2つの指先で執拗に刺激する。
「んんんっ…!」
心身が溶けそうな甘美な刺激に、彼女の咥内で、喉の奥から甲高い叫びを上げた。
太股やお腹に力を奪われ、膝に力が入らなくなってくる。
全てを奪う彼女の熱情に観念し、すぐ目の前の悦楽の海に身を沈めようとした時だ。
彼女の指先が下半身から、絡めていた舌と唇が離れた。
「まだイかせてあげない」
お預けを喰らった私に、彼女は口角を上げ、妖艶な笑みで答えた。
酔っているせいだからだろうか。『もっと欲しい・・・』彼女がくれる、私の全てを奪う甘美な熱が。
先程の甘美な熱は私の脳を焦がし、体を疼かせる。
セックスは異性が愛を確かめ合う行為、同性でする物じゃない。
彼女からの悦楽に焦がれる私に、もうそんな概念は無かった。
「貴女以外、要らない」
彼女の両頬を掌で包み込み、今度は私からキスを送った。
さっき彼女がしてきた、舌と唾液を絡ませ合う、エッチなキス。
ねっとりと舌を絡ませたり、頬の裏、歯茎と彼女の咥内中を舌先で刺激した。
「んはぁっ、」
唇と唇の隙間から、彼女の熱い呼気が漏れ、浴室中に大きく響く。
こんな拙い舌遣いで感じてくれているんだと思うと、純粋に嬉しかった。
快感を得る彼女を前に、生殺しの熱情が瞬く間に体を巡る。
彼女の咥内を散々犯したところで、私は唇を解放した。
名残惜しむように、離れる彼女の舌と私の舌の間に透明な糸が引いてすぐに消える。
女同士で繋がりたい
「早く、私を貴女の物にして?」
なぜこんな事になってしまったのかなどという疑問符は、私の頭の中から全て消え去っていた。
「嬉しい、貴女からそんな言葉が聞けて」
嬉しそうに笑ってるけど、今にも泣き出しそうな顔になって、彼女は手で私の掌を頬からそっと離した。
「一緒に、湯船入ろう」
「うん」
彼女のその言葉に小さく頷き、浴槽の半分くらいしかお湯が入っていない湯船に浸かる私に続き、彼女も入ってきた。
「上に来て」
臍より少し上まで湯に浸かり、浴槽の縁に背中を預けると腕を伸ばして、私を迎える体勢を作った。
そんな彼女の腕に迷わず飛び込み、彼女の上に股がると、重なりそうで重ならない、私の淫部に再び指を滑らせた。
下生えと完全に口を開く淫唇ではなく、開かれた先の蜜口を指先で撫でる。
「さっきイけなかったから、まだこんなに濡れてるの?」
彼女はこう言いながら、下半身を満たす温めの湯と一緒に、指先を奥へ侵入させた。
「あうっ…!」
奥へ侵入する彼女の指は、内壁を掠め、先程の甘美な熱を淫部から脳内まで一気に駆け巡らせた。
「やあぁんっ…!」
体を仰け反らせる私を見て、彼女は掠めているそこで指先を止め、そのまま動かした。
「あっ、あああぁん…!」
生殺しのままだった熱が、新しく与えられた快楽と合わさり、すぐ私を悦楽の海に導いた。
悦楽の頂点を味わったが、体の疼きは止まらない。
初めて合わさる貝殻
「まだ、終わらせない」
彼女は入れていた指を抜くと、湯船の中で私の腰を掴んで、私の下生えに自分のそれを密着させた。
「女同士は、時々こうやってセックスするの。貝合わせって言うのよ。」
そう言って、彼女は腰を上げて、私の淫部に自分の陰部を着け、上下左右に擦り合わせる。
下生えのざらつき、素肌の滑かさ、湯の温さと浮力、異なる外的な刺激が合わさり、それがまた新たな刺激を生む。
「あぁっ、」
私の淫部に擦れると、彼女は短い喘ぎを漏らした。
初めて聞いた彼女の色めいた嬌声。
セックスする時、彼女はこんな声を出すんだ。
浴室内に響いた彼女の嬌声は、私を妙な気分する。
彼女の嬌声に酔う間も、彼女は擦り付ける事を止めない。
「はあぁっ…!」
より濃い快楽を感じたのか、彼女の嬌声が高くなった。
「もっと、強く当てて、」
快楽に飲まれそうになりながら、彼女は潤んだ視線を向けて私に懇願する。
彼女の言葉に従い、後ろに両手を着き、彼女の陰部に自分のそれを強く当て、より密着させた。
「んんっ、」
より密着して鮮烈になった熱と滑りに、今度は私もくぐもった声を漏らした。
ペニスバンドを挿入する以外は、女が陰部同士を擦り合わせて行うのは知っていたが、まさかそれを体感する日が来るとは思わなかった。
皮が捲れ上がっているであろう淫核にも、彼女のそれがぐっと当たり、この上なく気持ち悦い。
「あっ、あぁっ…!」
彼女の嬌声をもっと聞きたくて、私は滑りのいい淫部を当て、腰を上下に早く動かした。
「あっ、いいっ…!」
涙で目を潤ませたままの彼女の頬は、桜桃のように紅潮して、切なげに歪められていた。
互いに貪り合う女たち
「今、どんな、感じ…?」
「すごい、気持ちいい…」
私の問いに吐息混じりに応えると、彼女は私の腰から手を放し、その手を私の頬に持ってきてキスをした。
触れるだけだけど、酸素も入る隙間がない、唇と唇を重ねた熱いキス。
「今度は、一緒にイこう?」
唇を離して首を傾げてそう強請ってくる彼女に、私は小刻みに頷いた。
2人して腰を動かし、剥き出しの淫核やその周りを擦り付け合う。
すると、火傷したように熱く湿り、私達を悦楽の海に導く。
お互い腰を止める事なく動かし続けていると、悦楽の海がすぐ目の前まで迫る。
「もう、私、」
「うん、私も、」
一緒にイこう?
お互い、これ以上ない程に腰を動かして、下半身を擦り合わせた。
「「はああぁぁん…!」」
浴室内に大きな嬌声を響かせ、私と彼女はほぼ同時に悦楽の海に沈んだ。
一瞬頭が真っ白になると、生気を無くしたように、体から力が抜け、全体重を彼女に預けた。
セックスは愛し合う異性が愛を確かめ合う行為。
その概念が私の中に甦る事はなかった。
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