性感染症がわかった瞬間、多くの女性の頭をよぎるのが「これ、誰のせい?」という思いです。今の彼?それとも元彼?まさか浮気——。気持ちはとてもよく分かります。でも、犯人探しに走る前に知っておいてほしい「潜伏期間」の現実があります。さえきが、責め合いで傷つく前に読んでほしいことをまとめます。
「いつ・誰から」は、実はほとんど特定できない
性感染症には潜伏期間(感染してから症状が出るまでの期間)があり、しかも無症状のまま何ヶ月・何年も続くものが珍しくありません。たとえばクラミジアは女性の多くが無症状で、気づかず数ヶ月〜年単位で持っていることもあります。
つまり、今症状が出たからといって「直近の相手がうつした」とは限らないのです。過去の相手から無症状でもらっていて、今になって出た——という可能性も十分あります。だから医学的にも「犯人」は断定できないことがほとんどなんですね。
「症状が出た=相手が浮気」ではない理由
パートナーを問い詰める前に、次の事実を思い出してください。
- 無症状の保菌期間が長い感染症が多く、発症のタイミング=感染のタイミングではない。
- あなた自身も、過去の相手から無自覚に持っていた可能性がある。
- そもそも「どちらが先か」は、二人で治療すれば結果は同じ。犯人探しに医学的な意味は薄い。
疑いをぶつけて関係が壊れたあとで「実は何年も前からだった」と分かっても、傷は戻りません。断定は、確かな根拠がない限り保留が賢明です。
それは性病じゃないかも:カンジダ・膀胱炎の誤解
「おりものが変」「かゆい」「下が痛い」で性病を疑い、相手を疑ってしまう女性は多いです。でも——
- カンジダは、もともと体にいる常在菌が体調・疲れ・抗生物質などで増えて起こるもので、性行為と無関係に発症します。性病ではありません。
- 膀胱炎も性病ではありません。性行為が引き金になることはありますが、原因は自分の尿道からの細菌で、相手の浮気とは関係しません。
これらを性病と思い込んで相手を責めると、無用な争いになります。まずは受診して「何なのか」をはっきりさせるのが先です。
どうしても気になるときは
感情として「確かめたい」のは自然なこと。その場合も、相手を一方的に責めるのではなく「二人で検査しよう」という形に。結果を一緒に受け止める姿勢のほうが、関係も自分の心も守れます。
まとめ
性感染症は潜伏期間ゆえに「誰のせい」を断定できないもの。そして、かゆみ・おりもの・痛みは性病でないこと(カンジダ・膀胱炎)も多い。疑いで関係を壊す前に、まず受診して正体を知り、必要なら二人で治す——これが遠回りに見えて一番ラクな道です。
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