フェラチオは“させられる”ものじゃない。“したくなる”ことだってある
女性のモヤモヤ、実体験でゆるっとほぐす先生のゆみかです。
フェラチオというと、どうしても「女性が男性にしてあげるもの」「男性が気持ちよくなるための行為」だと捉えられがち。
無理やりさせられてイヤな記憶として残っているという人もいます。そういうお話を聞くと、本当に悲しくなるし、フェラチオ好きなんだよねという話もできなくなっちゃう。男性にはその情報間違ってますよと言いたくなります。
でも実は、自分から「舐めたい」「口に入れておきたい」と感じる女性も少なくないのです。もちろん、全員がそうというわけではないし、無理に好きになる必要なんてないです。
もし、あなたがフェラチオに「なんでこんなことしてるんだろう」と自分の気持ちにモヤモヤしているなら「フェラする側の気持ち」のワケを紐解きます。
「フェラ好き」な女性のリアル
「フェラ好き」って言うと、AVのイメージが先に来るせいで、ちょっと恥ずかしいと思うこともあるかもしれません。
でも実際には、「してあげてる」より「していたい」から舐めてる、という人も意外といますよね。
- 主導権を握っている感覚が心地いい → どこまで舐めるか、どう触れるかを自分で選べる
- フィット感や温度の変化が好き → 柔らかかったのがだんだん硬くなってくる感じが嬉しい
- おしゃぶり感覚で落ち着く → 吸っているだけで安心する。寝落ちすることも
- 「イクまでさせる」ことが目的じゃない → 舐めている時間そのものが好き
フェラ好きの理由は、飴玉を口に含んでいるような感覚だったり、赤ちゃんが母乳を吸うような安心感だったりします。わたしは元気のないおちんちんのふにゃふにゃ感、反応してぴくぴく動くのを口内で感じるのが面白くて好きです。
言葉にしにくいけど、ただ舐めていたい、口に入れていたいという気持ちは、決して変でもおかしくもありません。
でも「フェラ嫌い」な理由もある
「フェラは無理」「嫌い」と感じる理由もたくさんあります。
- 口が疲れる。あごがしんどい。→長い時間するとほうれい線ができるのが気になりますよね。
- 男性器に清潔感がない・ニオイが気になる。→不衛生な状態で口に入れさせられるとかありえない。
- 性病が怖い。→見た目でわからないから怖いですよね。特に生フェラのとき!
- 「膣に出せないから口に」→完全に男性側の自己中心的な考えで言葉なくします
- 無理やりさせられたトラウマがある。奥まで入れられてウェッってなった。→これ危ないからやめてほしいですよね。喉を痛めることをもっと知ってほしいです
よく聞くNGの理由はこのあたりですよね。どれも「わかる!」となります。無理やり喉の奥まで合意なく入れられるのは、フェラ好きなわたしでも嫌になる行為です。
あと、よくあるのが「今日は生理だからフェラしてよ」と言われるケース。最悪ですよね、何だと思っているのかな。
体調が悪いとき、気分が乗らないときに、代わりの穴みたいな扱いをされると、どんなに仲のいい相手でも一気に冷めてしまいますよね。
フェラチオが好きかどうか以前に、その人の扱い方がイヤでできなくなることもあるのが現実ですよね。そういうお相手には絶対フェラしないという気持ちになります。
生フェラで気をつけたい性病のこと
フェラチオをするときにコンドームをしない人は多いですよね。わたしもフェラチオはゴムなしですることのほうが多いです。どれだけ信頼している相手でも、フェラチオには感染症のリスクがあります。
特に、生フェラ(コンドームなし)だと、のどと性器の間で性病がうつる可能性が高くなります。
決まったパートナーとだけであるなら相互の意識でどうにかなることですが、大人のパーティなどで不特定多数との交流の際にはリスクが高くなります。わたしは固定パートナー以外との行為後には性病検査を受けています。婦人科(レディースクリニック)で検査してもらえます。男性は泌尿器科ですね。
わりと身近な性感染症
- 淋菌感染症(淋病) 淋病とは、淋菌という細菌が引き起こす感染症のことです。主に性交や性交類似行為で感染する性感染症です。女性では子宮頚管炎(しきゅうけいかんえん)を引き起こします。女性は自覚症状に乏しく、無症状のまま不妊などを引き起こす原因となります。
男性では淋菌性尿道炎で頻尿、急な尿意が起きることもあり、感染から2~9日後に尿道から膿のような分泌物や排尿時の痛みがみられるようになります。
- カンジダ症 体の免疫力の低下から発症することが多いカンジタ症。感染しているペニスを生フェラしたり、クンニ後にキスをして女性の口に感染し生フェラでペニスに感染する場合もあります。カンジタ症の女性の場合は陰部にかゆみが出たり白い酒粕のようなおりものが出る症状が特徴的。男性の場合は、亀頭包皮炎になりかゆみや皮膚がかさつくなどの症状があります。また、包茎男性の包皮部分にカンジタ菌が発生しやすいといわれることもあり、包茎男性のペニスを生フェラしたことで、女性へ雑菌感染してしまうこともあります。
- クラミジア 若い性交者の約8割は感染しているといわれるクラミジアは、感染していても男性も女性も自覚症状がない場合が多く、症状が重くなれば男性は尿をする時に痛みを感じる尿道炎、女性の場合はおりものが多くなり卵管癒着に進めば不妊症の原因になる場合や、妊娠出産時にはクラミジアに感染した卵管を通る子どもに結膜炎や肺炎の病的感染をする危険性もあります。
- 梅毒 江戸時代の遊郭では梅毒でなくなった女性も多いといわれる性感染症。生フェラで感染し口唇や口腔内に症状が出る場合もあります。3週間の潜伏後に外陰部に豆粒程度の痛みを感じないしこりが生成され、その後全身に菌が感染すると手のひら・足の裏を中心に乾いた赤い発疹や脱毛症状が現れます。その後心臓や血管、脳などに障害をきたす場合もある危険な感染症です。
- ヘルペス 性行為だけでなく生フェラで感染するヘルペスウイルス感染症は、性器や口唇や口腔内に水泡が発症し痛みやかゆみの症状が現れます。症状が重くなると発熱する場合や一時的に尚っても再発を繰り返す場合もあるので、生フェラ後に症状が確認されたら早めに受診して抗生物質や塗り薬で完治に向けた治療が必要です。
これらの他にも、トリコモナス、マイコプラズマ・ウレアプラズマ、尖圭コンジローマ、HIV、B型・C型肝炎などがあります。
予防なしのセックスにも共通する性病の名前です。梅毒がまた流行りだしたというニュースを聞く機会も増えました。ちょっとおかしいな、不安だなと感じたら病院に行く事をためらわないでください。
症状に全く気付かないで病気が進行していることもあります。過去に淋病にかかったことがありましたが、自分では気づきませんでした。おりものの感じでカンジダ膣炎かもしれないなと思っていたら、検査結果は淋病で、膣と喉に感染していました。膣に痒みもなく、おりものが少し多いかなという感じで、喉に違和感は全くありませんでした。お医者さんから淋菌は失明につながることもあるからと説明されてとても驚いたことを覚えています。その時は抗生物質と陰部の塗り薬が処方されました。再検査で完治の確認ができるまでまったく遊ぶ気にもなれませんでしたね。
感染を予防するには
生フェラでは性器に菌がいてそれが咽頭(喉)に感染 して、喉に感染した菌が相手の性器へという経路で移ってしまうリスクがあります。
発見が遅いと失明や不妊といったことにかかわる場合もあります。喉の違和感は気付きにくいこともあるので気を付けてくださいね。
- フェラでもコンドームをつける→これが一番手っ取り早いと思うのですが、フェラの後に膣に挿入するときはコンドームは取り換えましょう。歯でコンドームを傷つけてしまうこともあるので、そのまま挿入だと本来のコンドームの機能が損なわれてしまう可能性もあります。
- クンニでは専用ラップを使う→デンタルダムが有名で通称にもなっているラテックスの薄いシート。もともとは歯医者さんで使われていた医療用品ですがオーラルセックス用品として使われ始めました。ラップで代用もできなくもないです。
- 口内炎・喉の違和感があるときは避ける。歯の治療中も避けたほうがいいです。
どんなに気持ちが盛り上がっていても、「大丈夫でしょ」は禁物。自分の体は、自分で守るしかないです。固定の相手としかしないのならふたりで話し合ってすればいいことです。病院で検査を受けることについても話し合えるといいですよね。安心してフェラチオできるという環境つくりも大切です。どちらか片方だけが検査を受けていればいいというのも慢心です。
男性に知ってほしい。「射精のために舐めてるんじゃない」
「舐めてくれてありがとう」と言われるのは嬉しいし「気持ちいい」といわれるのも悪くないのだけれど、その裏にある、もっと繊細な気持ちにも気づいてほしいですね。
勃起してほしくて舐めてるわけじゃないし、セックスしたい、挿入したいというわけでもないときもある。フェラされて勃起してもセックスしなきゃと思わなくていいです。
射精のための作業でもないから、口内に無理に出さなくていい。口内に出されるのがいい時もあるし、いやな時もある。イクまでフェラするのは疲れます。好きなようにしゃぶらせてほしいです。
「舐めさせてもらえない」と悲しくなる日もある。セックスできないからフェラもなしと断る男性もいますが、フェラとセックスをセットにしていない時もあります。フェラで気持ちが満たされてセックスしなくてもいいとなることもあるし、盛り上がってセックスしたくなるときもあります。
AVみたいな顔射や強制イラマチオは、本当にイヤです。好きという人もいますが、わたしは顔射もイラマチオも了解なくされるのはとてもイヤ。無理やりがいいという人を否定はしませんけれど、関係性を築けていない中でされるのは苦手です。顔射もイラマチオも男性は一度ご自身で体験してからしたほうがいいと思います。
精液が目に入るとどれほど痛いのか知ったほうがいいですし、喉の奥まで無理やりペニスを入れられるのがどれほどのことなのかを体験してから、相手にするべき。自分ができないことを相手にしてもらおうとかやめてほしいです。
フェラって、ただのプレイじゃない。
信頼しているから、好きだから、安心したい。そんな気持ちが口におちんちんを入れる行為から伝わることもあるんです。
フェラは“愛情表現”であり、“主導権”でもある
「舐めさせられてる」のか「舐めていたい」のか。
この違いはとても大きいと思います。
フェラチオって、男性の気持ちよさのためだけにある行為じゃないし、セックスの代わりにすることでもない。
女性が自分の気持ちで選ぶ、自分の意思で関わる行為でもあるはずです。主導権をもって、安心できて、自分らしくできるフェラチオなら、もっと自由に楽しめる。
だからこそ、「舐めたい」と思う女性の気持ちを男性にもぜひ知ってほしいし、フェラチオが好きという女性の気持ちが伝わると嬉しいです。




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