年下の学生の彼をいただきました

年下好きの女性

隠れ宿の露天風呂で

素裸のふたりの身体を隠す白濁した湯。

ここは山奥にある、和ムードあふれるオシャレな隠れ宿。部屋に付いている小さい露天の岩風呂の中で、梨花と身体が密着しそうなくらいの距離で並んでいる翔太は、全身を固くしていた。

少し震えているようでもあった。

無理もない、と梨花は思った。だって、彼はまだ童貞なんだから。

しかしチェリーボーイということばくらい、彼に似合わないものはないだろう。筋肉でぶ厚くなった胸、隆々とした腕、がっしりとした肩、さらに視線を上げると、日焼けした精悍な顔。

どう見てもモテ放題の容姿だし、なにより大学2年生という若さがオーラとなって全身から放射されている。10歳も年上の梨花は、一緒にいるだけで若さと元気をもらえるような気がした。

けれどもいま、彼の眼には、雨に濡れそぼった迷子の子犬のような、不安と怯えが見られた。しかし普段の彼と正反対の表情もまた、梨花にとっては愛おしくて可愛らしかった。

思わず首に抱きつこうとしたが、翔太は反射的に身体を梨花から遠ざける。

「ごめん」

「ごめんなさい」

ふたりの声が同時に重なった。翔太は、恥ずかしそうに下を向いた。

梨花はひと呼吸くらいの間をおいてから、ゆっくりと優しく腕に抱きつくと、今度は拒まれなかった。

そのまま彼の肩に軽くキスをし、頬を寄せた。絶えず聞こえる湯の流れる音、揺れる紅葉の葉。

翔太は、相変わらず彫刻のように身動きひとつしない。呼吸の感じから感じられたのは、ますます高まる緊張感。

なんとか緊張を解いてやれないか・・・梨花は、片方の手を湯の中の翔太の手にそっと重ねた。

彼のモノへふいに当たった感触。彼のモノは、硬く・大きくいきり立っていた。梨花は昂ぶる胸を抑えながらも、欲望を煮えたぎらせ思った。

「やっぱり大きい…。」

容姿と裏腹にウブな彼

梨花と翔太との出会いは、ほんの気まぐれで参加した、アウトドアショップ主催の初心者向け山歩きイベントだった。それに彼は、アルバイトのスタッフとして参加していた。

山を降りる途中、たまたまふたりは一緒になった。

梨花は普段から運動が苦手でバテ気味になっていたが、それを察した彼は、スタッフとしての装備が大きめのリュックいっぱいにあるのに、梨花の荷物までぜんぶ背負ってくれた。

当たり前のような平気な顔をする頼もしい彼。梨花の好みのタイプのイケメンでもあったので、彼のことをいろいろ聞く。

名前は翔太。有名私大の学生で、アウトドア趣味つながりでショップでバイトしていること。登山の他にも、ロードバイクやマラソン、水泳もしていること。

そして無事に解散場所まで着くと、梨花と翔太はLINEで友達に。

そのようにして、プライベートでのお付き合いが始まり、梨花は食事に誘い、飲みに誘うようになった。

しかし毎回、最後に彼の方から、「じゃあまた今度」と爽やかに言われて別れてしまうのだった。

梨花は悲しく淋しくなり、自信を失いそうになった。しかし実は彼は恋愛に関しては非常にオクテだからなのだろう。

梨花から誘って手をつないでも恥ずかしがり、飲んだ帰りにキスを求めても、どうしようもないくらいぎこちない。

(彼はまだ、女を知らない・・・!)

そう気付いた梨花は、いきなり火をつけられたように心が燃えるような感じがした。

彼のモノを、なんとしてでも自分の中に導き入れたい・・・梨花は思った。そして、初めてのお泊り旅行に誘ったのだった。

年下の彼の不安げな愛撫

露天風呂からバスタオルだけ巻いて部屋に戻り、並べられた布団に横になった。

湯の中で梨花の手による愛撫を受けた翔太のモノは、バスタオルの下からテントのように突っ張っていた。

「ね、触っていい?・・・触るよ」

梨花は、翔太の腰からバスタオルを剥ぎ取り、現れたモノを両手で撫でさすった。

梨花もそれなりに男性経験はあったが、それまでのどの男性よりも、硬いモノ。

思わず梨花はその先端にキスをして、大きく張ったカリ首を口に一瞬含んでから、今度は翔太の身体を上にあがり、唇にキスをする。

すると翔太は、梨花がまとっているバスタオルの内側に手を差し入れてきて、胸をまさぐり始めた。

やはり慣れない手つきで、ぎこちなかった。それでも、彼からの自発的な動きが、梨花はたまらなく嬉しい。

それからふたりは、からだ全体で絡み合い、愛撫しあった。

いつの間にか将太の手は、梨花の腿の付け根の花びらまで下りてきた。

彼の指先は、初めは迷子になったように花びらのいちばん外側をウロウロしたが、そのうちに意を決したように、真ん中へと進む。

「ああ・・・」思わず甘い声をあげる梨花。

彼女も、バスタオルを完全に外されて全裸となってしまっていた。

翔太の愛撫は手馴れていなくて、なかなか梨花の感じるポイントを探り当てられず、それがじれったかった。

しかしそのぶん、たまたまポイントに指先が当たるたびに、強く電気が走るような快感が全身を走った。

特に、感度が上がりきってしまったクリトリスをグリグリと押さえられると、梨花は自分でも驚くくらいの声をあげた。

断続的に襲ってくる快感の中で、梨花は片手では翔太の頭を撫で、もう片手では彼のモノをまさぐった。それは先ほどよりもさらに大きく逞しくなっている。

梨花は翔太の手に愛撫されている花びらが、これまで経験したことのないくらい大量の熱い蜜にあふれ、それが滴り落ちるのを感じていた。

その中を、濡れながら動き回る翔太の指先。しかし、花びらの奥の梨花の中までは、指は入ってこない。

梨花はそれが我慢できなくなった。とうとう彼女は翔太を跨ぐような格好になり、上半身を彼から離した。

翔太を見下ろすようなかたちになり、彼の眼に、不安の影が浮かぶ。

「だいじょうぶだから」

梨花はゆっくり頷いて、翔太のモノを自分の花びらにゆっくりと当てた。蜜の中に彼のカリ首が埋もれるのを、優しい快さとともに感じた。

翔太の眼からは不安は一瞬で消えて、「はぁ〜」という声とともに、夢見心地な表情になった。翔太にとっては初めての感覚に身も心も震わせているだろう。

梨花は少しの間をおいて、ゆっくりと腰を沈めた。

翔太のモノが梨花の全身を裂くように貫き通すような感覚とともに、激しい快感に襲わる。

深いため息とともに出る「いぃ〜っ!」という裏返った声

それが落ち着くと、梨花はクリトリスを翔太の恥骨にこすりつけるように、腰を前後に揺り動かした。動くたび、波のように押し寄せる快感。

ついに梨花は強めにイってしまい、自分では動けなくなってしまった。梨花は、力を失ったように翔太の胸に上半身を預けた。

野獣に変貌する童貞くん

今度は、翔太が梨花の背中に手を回し、抱きしめてきた。

見ると、いつの間にか彼の眼は野獣のような光がさしていた。まるで、野性を取り戻したよう…。

「今度は、僕から行っていいですか?」

言うなり、下から激しく築き上げてくる翔太。

慣れていないためか、胸を荒々しく揉みしだく太い指。少し痛みを感じたが、その痛みが心地いい。

手による愛撫同様、ぎこちない動きではあったが、しかし翔太のモノは梨花の中で散々に暴れまわった。まるで鎖から解き放たれた獣のように。

無駄のない筋肉のついた肉体は、力強く梨花の細い身体へぶつかる。

パンパンという大きな音とともに、梨花の大きな喘ぎ声が響き渡る部屋。

梨花は全身を中からかき混ぜられるような快感をどうすることもできず、翔太の胸の上で身をのけぞらせ、声を上げ続けた。

「あぁ!」

そして、あらゆるものを吐き出すように、激しくイった。

なおも突き続ける翔太は、一心不乱という言葉がぴったりだろう。

「ああ・・・ああ・・・もういじめないで〜!」

梨花は絶叫しながら、意識が遠のきそうになるのを必死に止めて自分を保とうとしていたが、それも限界に近くなる。

本当に気絶しそうになったその時、翔太は顎を引き、「ううっ」と呻いて、ようやくイった。今までに溜まったものを全て注ぎ込むように。

今までどれだけの自慰で、その欲を発散していたのだろう。

震えながら梨花は翔太から体を離し、彼に寄り添うように横たわった。翔太はさりげなく手を伸ばして、腕枕をしてくれた。

翔太は少し困惑したように低い声で囁く。

「ごめん・・・いじめるとか、そんな気はなかったんです」

「・・・わかってる。女はいじめてほしいものなのよ。」

梨花はまだ荒い息が止まらなかったが、こみ上げてくる温かい笑いを隠さず、翔太の頭を撫でた。

「これに懲りずに、これからも僕とお付き合いしてくれますか?」

「もちろんよ」

梨花は翔太の首に抱きついた。

優しくキスをしながら、翔太とひとつになる前には意識しなかった幸福感が、自分の心を満たしているのを感じた。

童貞から解き放たれた男の暴走は、朝まで続くことになるだろう。

(了)
Masa

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