トイレがスッキリしない…もしかして、膀胱炎?
女性のモヤモヤ、実体験でゆるっとほぐす先生のゆみかです。
なんか、トイレに行ってもスッキリしない。おしっこの出が悪い気がするし、ちょっと痛いような……それって、もしかして膀胱炎かもしれません。
わたしは一度だけ、仕事に夢中で水も飲まず、トイレも長時間我慢したことで膀胱炎になったことがあります。でも、しっかり治療してからは再発していません。だからこそ言えるんです。膀胱炎は「ちょっとした油断」で起きてしまうけれど、きっちりケアすれば防げることも多いよ、って。
セックスやオナニーが原因になることも、あるんです。今回は、「日常のうっかり」も「性の余韻」もまるっと受け止めながら、私たち女性が膀胱炎とうまく付き合っていくためのヒントを、体験ベースでお話ししていきますね。
膀胱炎ってどんな病気?
「おしっこがちょろちょろしか出ないし、なんか痛い…?」
もしかして、それ、膀胱炎かもしれません。膀胱炎はざっくり言うと、膀胱に細菌が入り込んで炎症を起こしている状態。尿道から入ってきた菌が、膀胱内で悪さをしているんです。
わたしが膀胱炎になったのは、一度だけ。朝から仕事に夢中で、水も全然飲んでなかったんです。しかもトイレもずっと我慢してて、午後になってようやくお手洗いに行ったら…「あれ?全然出ないし、なんか痛い……」。
ちょろちょろしか出ないのに、陰部にピリッとした違和感。さすがにおかしいと思ってすぐ病院へ行ったら、やっぱり膀胱炎でした。
セックスやオナニーが、膀胱炎の原因になるってほんと?
膀胱炎って、「冷え」や「トイレの我慢」といった生活習慣が原因と思われがちですが、実は、性行為やオナニーもきっかけになることがあるんです。正直なところ、あまり人には言いたくない原因ですよね。でも、わたしが見てきた限り、性と膀胱炎はけっこう関係が深い。恥ずかしがらずに、そっと共有しておきますね。
不潔な手やおもちゃ、それと肛門周辺の菌
女性の尿道口って、膣や肛門のすぐ近くにあります。だから、指やおもちゃで愛撫するときに、無意識に尿道口に触れてしまうことがあります。
実は、膀胱炎の原因菌に「肛門まわりにいる大腸菌」もあるって知っていましたか? 排便のあとにしっかり拭けていなかったり、後ろから手をまわして指入れをしたりすると、知らず知らずのうちに、大腸菌を尿道口に運んでしまっている可能性がある。
「しっかり洗ってから触る」「おもちゃにコンドームをつける」「拭くときは前から後ろ」――地味だけど確実なケアが、膀胱炎予防にもなります。
クンニやフェラでもリスクがゼロじゃない
これもあまり知られていないけれど、クンニやフェラなどの口での愛撫でも、膀胱炎になる可能性があります。わたしたちの口の中にも細菌はたくさん住んでいます。舌や唾液を通して、陰部に菌が移ることがあるんですね。
もちろん、全部を避ける必要はありません。ただ、セックスやオナニーの前後にシャワーを浴びる・歯磨きをする、陰部の清潔を保つこと、そして排尿をしておくこと――そんなちょっとしたケアだけで、安心感が全然違います。潔癖になる必要はなくて、あくまで「ひと区切りついたらリセット」くらいの気持ちで十分です。
潮吹きやGスポット攻めが、意外と膀胱を刺激してるかも
Gスポットを指やペニスでぐいぐい刺激されると、そのすぐ裏側にある膀胱にも影響が出ることがあります。「潮吹きしたあとに、なんとなくヒリヒリする」なんてときは、もしかすると膀胱に無理がかかっているサインかもしれません。
これも「やっちゃダメ」じゃなくて「続くようなら少しセーブする」くらいの感覚。自分の体がどう感じてるか、やさしく観察してあげてくださいね。
日常でできる予防習慣
膀胱炎は、なってから「やっちゃった…」と気づくことになるので、ちょっとした生活の見直しで、かなり予防できます。わたしが実際にやっていることをベースに、無理なくできる習慣をまとめてみました。
水分をこまめにとる
基本だけど、めちゃくちゃ大事。水分不足は尿の量が少ない=菌が外に出にくい=繁殖しやすいという流れで起きやすくなります。便秘も水分不足でなることがあるので、季節関係なく水分補給は大切だと思います。わたしは「飲みたいと思う前に一口飲む」くらいの気持ちで意識してます。
トイレは我慢しない
仕事や移動中でつい後回しにしがちだけど、膀胱に尿がたまったままだと、菌と長く接触する=炎症が起きやすい状態に。「3〜4時間に一度はトイレに行く」「少しでも尿意を感じたら立ち上がる」という心がけをしましょう。
拭き方と衛生用品を見直す
肛門まわりの菌が原因になることもあるので、トイレットペーパーは前から後ろへ拭くのが鉄則。ナプキンやおりものシートも、できるだけこまめに交換するようにしています。特に夏や生理中は、蒸れやすさが菌の繁殖を助けてしまうので要注意です。
家では“蒸れない”工夫も
外では難しいけど、家にいるときは通気性のいい下着やノーパン生活( ステテコ)もしてます。見えなきゃOKですしね(笑)。「蒸れたまま長時間過ごさない」っていうだけで、体もラクだし清潔感も保てる気がします。
セックスやオナニー時の予防策
膀胱炎の話になると「水分とってトイレを我慢しない」って生活習慣のことばかり取り上げられがちですが、実はセックスやオナニーの前後にちょっと気をつけるだけでも全然違うんです。
わたし自身は日常の“トイレ我慢”で膀胱炎になったけれど、バーで働いていた頃、お客さんや女の子同士の会話で「セックスで膀胱炎になった」という話を聞くことがありました。なんで?と思うけれど、やっぱり理由があったんですよね。
エッチの後はシャワーとトイレでリセット
セックスやオナニーのあとは、シャワーと排尿で体をリセットするのが基本です。清潔にすることで、口や手、肛門まわりから入った菌を洗い流せるし、排尿によって尿道に入りかけた菌も一緒に流せます。特別なことをする必要はなくて、これだけで膀胱炎の予防効果はぐっと高まります。
指やおもちゃは清潔に
指での愛撫やおもちゃで遊ぶとき、不潔な手や洗っていないおもちゃを使うと、それだけで菌が入り込むきっかけになります。
おもちゃにコンドームをつけて使っている人も多いのではないでしょうか。
その方が後片付けが楽って人もいるし、今でも主流の使い方かもしれません。わたしの場合は、アナル用のおもちゃには必ずコンドームをつけます。後片付けを思うとコンドームは便利です。
それ以外の洗えるおもちゃは、そのまま使って、プレイ前後に専用のクリーナーで拭き取ってケアしています。
特に愛用しているのが irohaのアイテムクリーナー。ワンプッシュでふわふわの泡が出て、ティッシュで拭き取るだけ。銀イオンとマイルドな殺菌成分入りで、しっかり除菌しつつ肌にもやさしいから安心なんです。「清潔にしてあげたい」って思えるケアがあると、気持ちの面でも全然違いますよ。

症状が出たときの受診と治療
膀胱炎かな?と思ったら、まずは病院へ。恥ずかしいから…と我慢しているうちに悪化して、腎臓まで炎症が広がることもあるそうです。
どこを受診すればいい?
膀胱炎は泌尿器科が専門ですが、「男性が多いから行きづらい…」と感じる人も多いですよね。そういう場合は、婦人科やレディースクリニックでも診てもらうことができます。レディース泌尿器科はまだ数が少ないので、まずは身近な婦人科に相談してみるのがおすすめです。
わたしが初めて膀胱炎になったときも、婦人科を受診しました。尿検査のあとすぐに「膀胱炎ですね」と診断され、抗生物質と陰部の炎症(赤み)を抑える塗り薬を処方されました。
薬は最後まで飲みきるのが大事
先生から言われたことは薬を飲んでたくさん水を飲んでドンドントイレに行く。
言われた通り薬を飲みながら、水分をたっぷりとってトイレに通っていたら、 翌日の夜には痛みもなくなって、おしっこの出もだいぶ元通りになりました。性感染症でも同じですが、処方薬は自己判断でやめずにきちんと飲むことが本当に大事。
もう膀胱炎にはなりたくない一心で、今も日々のセルフケアを続けています。
膀胱炎を繰り返さないために
膀胱炎は「清潔にしていても、ちょっとしたきっかけで起こる」もの。
どれも難しいことではなくて、日常のちょっとした選択でできることばかり。膀胱炎になったことがある人も、まだない人も、「自分は大丈夫」と思わずに、日常の中で少し意識してみてくださいね。
安心してプレジャーやパートナーとの時間を楽しむために、体をいたわる工夫はきっと役に立ちます。


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