「こういう人だから愛している」という固定観念
あなたの愛している人
あなたが愛している人は、どんな方ですか?
- 男前でカッコ良くって、誰からも愛されている。
- 私のことだけを、心から愛してくれる。
- 本当に優しくて、人の痛みを理解できる。
- 誰にでも態度を変えず、笑顔が素敵な人。
自身が愛している方のいい部分は、なかなかひとまとめでは言えるものでもありませんし、逆に何故か嫌いな部分しか思い浮かばなかったりするものです。
ただ、「愛している。」という感情に偽りはないはず・・・ですが、その気持ちは、固定観念である可能性がないわけではありません。
先入観が呼び起こす固定観念
人は、誰でも第一印象で、その相手がどういった人なのかを決めつけてしまう傾向にあります。
- 天使のように清楚で可愛らしい人だから、人の事を悪く言うはずはない。
- 優しい顔立ちをしているから、きっといい人なんだろうなと思う。
- こんなイケメンが性格悪いはずがない。
- いやらしそうな雰囲気を持っているから、エッチが好きなんだろう。
(※これらは、固定観念ではなく、『先入観』だというご指摘をいただきました。)
管理人紗江の場合も、「見た目がキツいから性格が悪い」『先入観』で思い込まれて、同性からは嫌われたり、「エロい雰囲気だから、「このオンナは、エッチが好きだろうし、軽くOKするだろう。」と誘う異性が後を絶えなかったり。
いくら断って、本当の紗江を知ったとしても「エロい」という固定観念から離れてくれず、幾度も幾度も誘ってきていました。
若い頃、紗江はそれが一番のコンプレックスでした。
誰かにに対する固定観念
知り合ってから大した時間も経たないうちに、友人として付き合い、年が変わらないながらも、尊敬する存在でもありました。
ですが、ある日急に会社も辞め、自宅も引き払いいなくなってしまったのです。
そして、幾日か経ったある日、夜逃げだと知るのです。自宅近所の住人に少しづつ借金をし、その総額は結構な金額になっていました。
でも、その方は全く信じられませんでした。あの人が何故!?そんな事をするはずがない。だって、あんなにいい人だったのに。
どうしようもない理由があったはずだ。
真実を知って、近所の方からこういう人であったという現実を突きつけられても、固定観念から離れられない。
実際は越してきた場所で、信用させてはお金を借りて逃げる・それを転々と繰り返す人物だったのです。
- ずっとこういう人だったから、そんなはずはない。という固定観念。
- あれだけいい人なのになぜ!?という固定観念。
これは、ただの自身の思い込み【固定観念】です。
そして、いま・今日 こういう人だからと言って、大袈裟ではありますが、10分後・明日 同じだとも限りません。
愛しているから・・・受け入れたくない真実
固定観念
その考えが明らかに過ちであるか、おかしい場合で、他の人が説明や説得を行っても、あるいは状況が変わって、おかしさが明らかになっても、当人がその考えを訂正することのないような観念を指す。
出典:wiki
- 心から愛している相手が浮気をした。
- 一生愛してくれると約束したのに、別れを告げられた。
- 私のこと愛していると言ったのに、他にオンナを作り裏切った。
裏切られたと感じても、どうしても忘れられない・何故?戻ってきてくれるよね?苦しいよ・・・
「愛しているオトコが思ってもみない行動をした。」という現実を受け入れられず、固定観念に縛られてしまっているという事も考えられます。
もちろん全ての方がそうとは申しません。
当初出逢った時に、あなたに向ける優しさは本物だったでしょう。「いつまでもずっと愛しているよ。」わざわざ嘘をついてまで傷つけるような行為を行う相手を愛してしまう程、人を見る目がないわけではない!正にその通りでしょう。
ですが、ここで一番言いたいのは、【どんな人間であっても『今日と明日同じ人である』という固定観念は棄てるべきだ。】ということです。
愛しているオトコが、明日も全く同じオトコである確証などないのです。
- 見た目が苦手で毛嫌いしていた相手と、よく話してみたら凄くいい人でびっくりした。
- 大嫌いだった食べ物が、調理法によっては凄く好きになった。
- 大好きだと思っていた友人と喧嘩をし、大嫌いになってしまった。
- 実は嫌いなアーティストだったけど、好きな人が大ファンで一緒に聞いているうちに、いつの間にか好きになっていた。
こういった経験は、誰でもしたことがあるでしょう。
愛している相手であっても、自分自身でさえも、明日の気持ちが今と変わっていないという確証はないのです。
自身が愛している相手に対する固定観念を棄て、当然自分自身に対する拘りも同時に棄て、実際に起きてしまった事、その現実を受け入れるのです。
もちろん、「今だけ良ければいい。」という事ではありません。
「明日は絶対にくる。」というのも違った意味での固定観念です。
明日、あなたが生きているのも愛している人が生きているのも、何一つ約束されたものはありません。
だからこそ、現実に目を向けて、悔いのないよう今という時間を大切にしていきたいですね。
(PR)