相手が変わると【セックスできる男】【濡れる女】
付き合いの長いカップルや夫婦の場合、EDに陥っている中年男性であっても、相手が変われば勃起すると言います。一方、パートナーでなく違う相手だとトキめく女もいます。
そういった【飽きる】という感情は、なぜ生まれてしまうのか?
人間にとって避けて通れない道とでも言いましょうか。同じ相手に飽きない人はまずいません。たとえ「私は絶対違う!」と感じている女性であっても、同じ相手にずっと同じ感情でいられるかと言えばそうではありません。
そして飽きてきたパートナーに対し、性的欲求を感じることもなくなり、男は勃たない・女は濡れない。
相手が変わる新鮮さが起こす現象
いつも身につけていたものを新しくすると、なんだか清々しいワクワクした気持ちになります。いつも使っていたメガネを新調すれば、気分も変わります。誰かに見せたくなるほど素敵な傘を見つければ、いつもは気分が沈む雨の日の外出が楽しくなります。
人は常に【新しいもの】=【刺激】を求めています。脳が刺激を欲しているのですね。そして、恋人などパートナーも同じです。ドキドキワクワクするような恋を求めているのは、男女関わらず同様。ドーパミンの作用です。
付き合いが長くなったり、結婚生活が長くなると、セックスは【夜のお勤め】と言われるようになります。妻では勃起しない男と、夫では濡れない女ですね。お互いに言い分は多々あります。
- 女としての色気がなくなったから、勃つものも勃たない
- 前戯もせずにさっさとやるだけの夫に男の魅力も感じないし、濡れるわけがない
本当にセックスという行為がいらないようになったのかと言えば、そうとも限りません。いい女を見つけると欲情する男・トキめく男がいれば子宮が疼き濡れる女です。
相手が変わるとクーリッジ効果が起きる?
1955年行動神経内分泌学者のフランク・A・ビーチが言及した【クーリッジ効果】。
研究はラットを使って行われています。
閉じた大きな箱の中に、一匹のオスが4-5匹の発情中のメスと共に置かれる。オスは直ちに全てのメスと繰り返しつがって、疲れ果てるまで続ける。そうなるとメスたちがオスを小突いたり舐めたりしても、オスは反応しなくなる。
ここで別の新しいメスを箱の中に入れると、オスは我に返り、その新しいメスと今一度つがい始める。
クーリッジ効果は、カルビン・クーリッジが大統領の名を元につけられています。
カルビン・クーリッジが大統領だった時の古い小噺がある … 大統領とその夫人が(別々に)官営の実験農場を見学した。夫人は鶏舎に来て、雄鶏が何度も盛んに雌鶏とつがっているのを見た。夫人は随行員にその頻度を尋ねたところ「毎日、何十回とです」と聞かされ、「主人にその話をしてやってちょうだい」と言い置いた。さて大統領はその話を聞かされて尋ねた。「毎回同じ雌鶏とかい?」「ああ違います、大統領。毎回違う雌鶏とです」「家内にその話をしてやってくれ」
クーリッジ効果は、ドーパミンの分泌増加が動物の大脳辺縁系に作用することで引き起こされるのだとか。やはり興奮にドーパミンは必要なのですね。
相手が変わると【セックスできる男】
男が勃起不全や中折れを起こすのは、肉体的な悪影響だけではありません。心因性EDといわれる精神的な影響で勃起不全に陥る場合もあります。
精神的な影響でもさまざまですが、プレッシャーを感じるだけでもEDになってしまう新婚EDと言われるものもありますし、コンドームをつけると萎えるコンドームEDなどもあります。
そして相手に飽きてしまい新鮮な気持ちを失うと、飽きてしまったことにより興奮度が高まらず勃起しない。しかし、相手が変わると性的欲求が高まりビンビンに勃起するというケースもあるのです。男にとっては【相手が変わるとセックスできる】クーリッジ効果の恩恵と言えるでしょう。
男が浮気するのも、ある意味クーリッジ効果。AVを見てオナニーするのも、相手が違うせいでその分興奮するという理由もあるかも知れません。
相手が変わることで、子孫繁栄の本能が再燃するという本能とも考えられますね。
相手が変わると【濡れる女】
このクーリッジ効果は、男性に限ったことではありません。女性にも表れる現象です。ラットではなくハムスターを使った実験では、オスほどではないがメスにもクーリッジ効果が見られたと言います。
【相手が変わると濡れる女】と言えば、否定的に取られてしまうかも知れませんので、言い換えれば【相手が変わるとトキめく女】です。これなら「あ〜。」と納得していただけそうですね。
- 家でゴロゴロして偉そうな上から目線の夫
- 貧乏ゆすりをしてイライラさせる彼氏
- 食べ方が汚い同棲中のパートナー
それがいい男を見つけると、胸がトキめきます。たとえ貧乏ゆすりをする癖があったにしても『何かわからないけど、あの人とは全然違うわ。』なんて思ってしまうこともあるでしょう。
テレビで好きな俳優やアイドルを見て、同じ男とは思えないとがっかり。ドラマの中の役柄そのままを俳優に写してしまうのも、人の脳が誤魔化されているからですね。
悪人は悪い人に見えるし、彼女に恋い焦がれる役柄の俳優は本当にそんな純な男だと思いがち。芸能人はトイレへ行かないといった中学生の思考と似ていますね。
そしてセックスではカラカラの砂漠状態なのに身体の関係を持てば、女の子扱いしてもらい・愛撫も丁寧・キュンキュンする胸。当然、濡れます。
相手を変え繰り返す男と女
男も女も目新しいものを見つけ相手が変われば、その時はウキウキして勃起するし濡れもするでしょう。しかしまた新しいその相手との生活が始まれば、同じことの繰り返しになるだけ。
特に、欲しいものが手に入らない不倫。四六時中生活を共にしていないから、生活上での揉め事も発生しないので、相手の悪い面を目の当たりにしません。それに報われない恋への渇望が手伝って、余計に燃え上がらせているだけ。『ドーパミン』や『フェニルエチルアミン』の作用もあるでしょう。
そう考えると、人間は男女関係においては学習能力が備わっていないのですね。
相手が変わってドキドキして、飽きてまた相手を変える。離婚の多い現代ですが、一夫一婦制がまだ何とかそれを食い止めているような気がします。法律で強いられなければいけないなんて、人間は本当に愚かな生き物です。
もしも勃たない・濡れないという男女がいれば、相手が変わって得る刺激と現在感じている平凡な生活への感情を、今一度比較して見直していただきたいと思います。
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