気乗りしないセックスに応じる男と女
夫婦になって夜のおつとめと言われるセックス。『夜のおつとめ』は、しなくてはいけない仕事というマイナスの意味でもあり、ノロケる際にも使われる言葉ですね。
『しなくてはならない気乗りしない仕事』と思うのなら、男女はなぜ恋に落ち、相手と一生添い遂げる約束をし結婚するのでしょう。
子孫を残せば良いと思うのか?年齢がそうさせるのかはわかりませんが、付き合いが長くなったり夫婦になると、セックスが気乗りしないというケース、どちらかと言えば女性の方が多いでしょう。
ちなみに一夫一婦制が定められたのは、刑法:明治13年、民法:明治31年です。当たり前とされている一夫一婦制ですが、つい100年ほど前まではそうではなかったのですね。
気乗りしないセックス
夫婦ではなくても、ラブラブ時代を過ぎマンネリが始まると、セックスが気乗りしない女性が多くなります。もちろん元々セックスが嫌いで、いつでも乗り気ではない方もいるでしょう。性処理はオナニーで十分という男性もいます。
ですが多くの場合、パートナーのおろそかな愛撫、射精さえすればよいような扱いにうんざりする女性が多いのではないでしょうか。「女性として扱って欲しい。」そういう思いを抱えている女性もいます。
そして男性でも、セックスに気乗りしないという方がいます。日本性科学会セクシュアリティ研究会では、以下のようなデータが出ています。
気乗りしないセックスに応じる頻度
以下は気乗りしないセックスについて、有配偶者・単身者40代〜70代、平均年齢50代後半から取られたデータです。
- ない:男性60%,女性13%
- 時々ある:男性12%、女性24%
- まれにある:男性17%、女性33%
- よくある:男性3%、女性19%
気乗りしないセックスに応じる頻度が、男女で大きく差が出ています。
男性は射精するが、女性はオーガズムを得られない事も、大きく関係しているような気がします。
特に女性の場合は、閉経前後の更年期に差し掛かると、性交痛を伴います。以前にも紹介しましたが、『ジャパン・セックスサーベイ2017』では、セックスの時に痛みを感じている女性が67%という結果になっていました。
気乗りしないセックスに応じる理由
そして、気乗りしないセックスに応じる理由がこちらです。
- 相手が喜ぶから:男性59%、女性47%
- 妻・夫の役割だから:男性45%、女性35%
- 相手がかわいそうだから:男性13%、女性28%
- 相手が不機嫌になる・怒るから:男性18%、女性18%
- 浮気されると困るから:男性1%、女性2%
- 離婚されると困るから:男性1%、女性1%
- 応じるとこちらの要求を聞いてくれるから:男性6%、女性4%
お互いのことを思いやって行うセックスは、大変良いものです。ただ気乗りしないのに応じるという事は、男性は興奮しにくいという状態。興奮しないと当然、勃起しません。無理やりにでも奮い立たせて行おうとしている男性が多いのには少し驚きました。
逆に言えば女性は、いくら気乗りしなくても勃つ必要がありませんから、男性よりは楽です。多くの場合、動くのは男性です。寝ていれば事が終了と言う場合が多いでしょう。
でも角度を変えれば、性器の痛みを感じるのは男性より女性の方が多いと言えます。それを我慢しているとなれば決して楽とは言えません。
お互いに50/50なのですね。
かわいそうだからという理由は、色々な意味に取れますね。「射精しないとかわいそうだから気乗りしないけど仕方がない」とも取れますし、言葉の表現の仕方に違いがありますが、思いやりを持っている方もいるでしょう。一方、男性でも13%の方が、「かわいそう」だと答えていますね。
そして、次いでやはり『夜のおつとめ』的な考え方をしている男女がいました。
気乗りしないセックスどうすればいい?
気乗りしないセックスでも、よりよい関係を保つために努力をしているのなら、それでも良いでしょう。
また性欲が同時になくなるのも、お互いにとって負担がありません。しかし「もう性欲がなくなった」「もう勃たない」「もう濡れないから痛い」などとお互いに言ってはいても、嘘の場合もありますね。
本当は性欲はあるのに、違う相手でないとしたいと思わないケースです。
実は、こういう方かなり多いのが現実。また男女のどちらかが性欲がないとわかると、仕方がないから自分も合わせて性処理は外でということもよく聞く話です。
男女ともに言える事ですが、気乗りしなくてどうしようもない場合は、必ずセックスする必要はないのではないかと感じます。
- 女性の場合は、挿入ではなくフェラでイカせてあげる
- 男性の場合は、クンニやおもちゃでイカせてあげる
「気乗りしないから今日はイヤ」と言う日もあれば、仕方なく応じてあげる日も作り、愛撫だけでイカせてあげて満足させてあげる日も作る。
そうやってお互いに折れつつも歩み寄る気持ちが必要でしょう。
男女の性の問題はさまざまで一言では解決できませんが、まずは上のアンケートの結果のように「相手が喜ぶから」と、お互いに思い合えると良いですね。
女性が性交痛で気乗りしない場合は、迷わず潤滑剤を使用しましょう。
なかなか言い出せない場合は、自分で用意して行為がはじまったら自分で塗ってしまえば問題解決です。痛みをずっと我慢していてばかりいては、今以上苦痛になってしまいます。
中年の方で付き合い始めの慣れていない場合であっても、恥ずかしがる必要はありません。あなたが選んだパートナーですから、「痛いから」と言えば、受け入れてくれるでしょう。
これを見ている男性は、女性が喘いでる様子が苦痛か快楽かを見極め、優しい言葉をかけてあげていただきたいと思います。
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