セックスの48手【2】恋のむつごと四十八手:其の37.湯酒試(ゆざけのこころみ)

セックスの48手【2】恋のむつごと四十八手:其の37.湯酒試(ゆざけのこころみ)

恋のむつごと四十八手:其の37.湯酒試(ゆざけのこころみ)

図するところはあまりとやいはん 男は酒のみ 女は湯に入りてこそ

図に描いたのは余計なことかと言うかもしれない。男は酒を飲み、女は湯に入るのがいい。

『湯ぼぼ酒(さか)まら』という言葉があります。それは、絵に描くまでもないほどよく知れ渡っていました。

この四十八手『湯酒試(ゆざけのこころみ)』は、セックスの際には女は入浴し清潔かつ血行をよくし、男は酒を飲みながらのセックスを表しています。

喜多川歌麿(きたがわうたまろ)の春画でも以下のようなものがあります。

喜多川歌麿(きたがわうたまろ)『湯ぼぼ酒(さか)まら』の春画

「ぼぼの洗ひたてのくつきりしたところを一丁点(とぼ)したい」

洗い立てのあそこはやはり綺麗です。

清潔になっているので、臭いもない状態。女性の綺麗なあそこに挿れたいのは、基本的に誰でも同じでしょう。

女性は、エチケットケアに気をつけなければいけませんね。

とはいえ、男性はシャワーをしないままなのでしょうか…。

江戸時代には、『湯ぼぼ酒(さか)まら』をテーマにした川柳がいくつも作られました。

「女房を湯へ遣り亭主酒を飲み」は、そのまんまです。

「据(すえ)風呂で酒の相手に蛸をゆで」の「蛸」とは酒の肴としての蛸と女性器とを掛けているのでしょう。

入浴すると血行がよくなります。ほんのり上気した体はセックスにちょうどいいものです。女性がイキにくい場合、身体を温めるといいとも言いますね。

一方、男が酒を飲むのは早漏を防ぐためなのだとか。

ただし、飲み過ぎると早漏防止どころか勃たないという事態になりかねません。

「酒まらは程があるよと女房いひ」は、そんな酒が過ぎての失敗を皮肉っています。

程よいアルコールはお互いの興奮を高めますが、男性は血行がよくなりすぎて勃起させるだけの血液をペニスに留められません。

バイアグラなどのED薬も、基本アルコールは効き目を悪くさせます。ED薬は種類がありますが、バイアグラ系レビトラ系はお腹がいっぱいすぎても効果は半減。

その点、シアリス系は食事の影響を受けにくいようですね。

効果には個人差がありますので一概には言えませんが、効果を考えなくてはいけませんね。

 

前の四十八手『後手付(うしろでつき)』

 

 

 

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