セックスの48手【2】四十八手：其の2.思比（おもひくらべ）

お互いの長年の思いがついに叶って、これから床入りといったところでしょうか。

右が女性で、左手が若い男性、「若衆（わかしゅ）」です。前髪のある若衆髷（わかしゅまげ）を結っていますね。

第一図の男性が月代のある髷を結っているのと比べるとその違いがよくわかります。

若衆は、単なる「若者」ではありません。江戸時代の武士の間で流行った男色＝「衆道（しゅどう）」というものをご存じでしょうか。

衆道で「受け」となる十二歳～二十歳ぐらいの少年、それが若衆なのです。

この絵ではそんな若衆を女性が積極的に手を取り、リードしているようです。

年上の女性を思い焦がれ、やっとゴールへたどり着ける男性の心情を現しているのかもしれませんね。

 

 

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