セックスの48手【2】恋のむつごと四十八手：其の28.相こがれ（あいこがれ）

この四十八手は、抱き合う男女を屏風の上から覗き見している女性が描かれています。

これだけ見るとその女が二人を嫉妬しているようにも見えます。しかし、それでは、詞書の意味と合いません。

どうやら、この詞書は、その覗いている女が愛し合う二人を見て思っていることのようです。

彼女はたぶんお節介やきで、若い二人が相思相愛でありながら関係が進展しないのをやきもきしていたのでしょう。

そして恋のキューピッドを務めた結果、ついに添い遂げることができたのを確認した場面と考えられそうです。

この春画は、ただエロい絵を描いているわけではありません。絵と詞書によって、ドラマのようなロマンティックな背景を表現する芸術性。

浮世絵師『菱川師宣』の名が語られているのは、そういった素晴らしい作品を残しているからなのですね。

現代のように映画やドラマもない時代。当時の人の方が想像力に長けていたかもしれませんね。

この春画にエッチ要素を加えるとすれば、この後始まった男女のセックスを覗き見た女性。その光景をおかずにしてオナニーをするというシーンでしょうか。

見られている男女も、視線を知りながら余計興奮する可能性もあります。

当サイトでも、以下のようなキーワードで訪問いただいています。

人のセックスに興味があるのも当然。『見られたい』感覚も、より興奮する刺激を求めているのでしょう。

実際に管理人紗江の友人は、スワッピングする趣味を持っています。

また自分の女が違う男性としているプレイを見て、喜ぶ男性も…。個人的には、かなり歪んだ愛情だと感じます。

1人エッチとなれば、また話は別ですね。

500人の男性に『女性のオナニーを見たいか？』と答えていただたところ、500人中72%の方が『見たい』と回答しています。

視覚で興奮する男性ならではの考え方ですね。

 

前の四十八手『だき合（だきあい）』

 

　

 

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