淫らな天使ー看護師物語ーvol.4
童貞看護師の卒業手伝い
先輩看護師の淫らな提案
亜紗は今日も一人の男性を癒した。
そこにある感情は同情なのか、惰性なのかはもはや亜紗にもわからなかった。愛情ではないことは確かだった。
ただその瞬間、自分だけが見つめている男を見るその時間が好きだった。誰かに必要とされること、誰かの役に立てることで、生きている実感を得られた。
誰かの力になれれば手段はもはや何でもよかったのかもしれない。報われない思いが自分自身を蝕み、心身をマヒさせていたのかもしれない。
ーー「俺、もう看護師やめます。もう明日仕事来たくないです。」
高梨は亜紗にそう言い放ったのは1年前。亜紗は年が近いこともあり、いつも相談に乗っていた。亜紗がどんなに言葉を繕っても、時間を割いて話をしても、高梨は変わらなかった。
高梨は患者に好かれた。職場の上司や後輩にも愛されるいい男だった。しかし真面目過ぎたが故に、高梨にとっては些細な注意がすべて棘になり刺さってしまっていた。
高梨はどう見ても彼女がいたことがあるようには見えなかった。亜紗はいわゆる童貞男だと察した。亜紗は半ば強引に高梨を食事に誘った。
「じゃぁ、着替えたら西側の駐車場ね。私の車で行こう。」
「あのさ、私もぶっちゃけちゃうからさ、高梨くんもぶっちゃけちゃえばいいんじゃない?なんでも言ってよ。」
「ぶっちゃけるってなんすか?」
「ぶっちゃけ、エッチしたことある?」
「そういう話はちょっと。」
戸惑う高梨を尻目に亜紗は話し始めた。
実は好きな人がいること。でも好きな人はセフレで、大切にはされていないこと。他にもセフレが2人いることも話した。
「ぶ、ぶっちゃけますね!それって何なんですか。なんか、俺の知らない世界が。すごいっすね。」「俺の悩みなんてちっぽけかもしれないっす。」
「でしょ。そうだよ。全然、仕事のことでそんなに悩むなんてもったいなさすぎるよ。」亜紗は高梨に悪戯に笑いかけた。
「高梨くんもぶっちゃけちゃえばいいじゃん。誰かいい人いないの?慰めてくれるような。」
「いないですよ。で、これからどこ行きます?」
「こことか。」亜紗はラブホの前で車のスピードを緩めた。「え?」高梨は驚きを隠せず息をのんだ。
「あのさ、高梨くんに足りないのは自信だよ。私は高梨君、全然ありだけどな。エッチして、元気出て、明日また仕事に来てくれるなら、一回だけなら別にいいよ。」亜紗は真剣な顔で高梨に語りかけ、高梨の肩をそっとたたいた。
天使の癒しを求める男
「私なんかに誘われてもうれしくないか。あれ、これってセクハラになっちゃうね。やめとこっか。ごめんごめん。」
引き返そうとする亜紗に高梨は言葉を振り絞った。
「え…、そりゃ、俺も亜紗さん全然ありですけど…、いいんですか?」
しばらく高梨は迷い動揺していた。その間亜紗は車を走らせ、いくつものラブホテルの前を通り過ぎた。
高梨はさりげなく左手で股間を隠した。すでに勃起していることを見られたくなかった。亜紗は気づいていながらも見て見ぬふりを続けた。
「どっち?明日来るの?来ない?」
「明日、仕事行きます。」
高梨の返事と同時に、亜紗はホテルのパーキングに向かって車を走らせた。
部屋に入ると高梨はソファーに座った。その横にくっつくようにして亜紗もソファーの隣に腰を掛ける。
亜紗は高梨の手を取って顔を近づけキスをした。高梨は肩をこわばらせてピクリとも動かない。
亜紗は少し可愛いなあと思った。車を停めた瞬間の後悔の念は少しずつ薄れていった。実は亜紗は童貞くんとエッチをするのは初めてで、あまり要領はよく分からなかった。
リードすることに慣れていない分、亜紗も初めてのようなぎこちなさを覚えた。
亜紗は高梨の膝に跨り、両手で顔を包みながらキスを続けた。高梨の口が少しずつ緩んできた。高梨の唇に舌をゆっくりと押し込むと、高梨はびくっと体を震わせた。
高梨の体は素直で正直だった。亜紗が股間に手を這わせると、高梨の肉棒はかたくはちきれんばかりに勃起していた。股間を押さえる高梨の手をゆっくりどけると、亜紗は手で愛撫した。
「すっごく固くなってるよ。仕方ないな。この亜紗さんが今から気持ちよくしてあげよう。」
亜紗はちょっと慣れないことを口にする自分に羞恥心を覚えた。しかし、高梨が素直に「はい。」と返事をしたので安心した。
慣れない手つきで与えられる快感
亜紗が手で陰茎と陰嚢を刺激した。ズボンの中に手を挿入し肌に触れると、さらに高梨はびくっと跳ね上がった。
すると高梨が急に豹変し、亜紗の上に乗りかかってきた。亜紗をベッドに引っ張り、不器用に抱き着くとはぁはぁ息を切らしながら唇を押し付け、舌を絡めてくる。
胸を揉む手が強くて痛い。
「もうちょっと優しく、ね。」
亜紗の言葉は高梨には届かなかった。服をまくり上げ、乱暴に亜紗のブラジャーを持ち上げた。
前戯もそこそこに、高梨は自分のズボンとパンツを脱ぎ、亜紗のショートパンツに手をかけた。ボタンがうまく外れずもたもたしていると、亜紗がするっとボタンをはずした。
コンドームを装着する手ももたついて、うまくペニスに被せることが出来ない。亜紗がすっと手に取り手際よく装着した。
高梨は待てなかった。ずっと憧れていた女性器に今から自分のペニスを挿入する、そう考えただけで冷静ではいられなくなった。コンドームを装着した瞬間、膣が濡れる間もなく、高梨は亜紗の膣の中に肉棒を挿入した。
挿入した瞬間、膣の温もりに包まれ、全身の力が抜けていくのを感じた。
高梨は、ぎこちないが、AVの見様見真似で腰を動かしてみた。緩急などつけられるわけもなく、ただただ腰を打ち付けた。亜紗は少し苦悶の表情を浮かべたが、高梨には表情をくみ取る余裕はなかった。
「いたっ。」亜紗が思わず口に出すと、「あっ、ごめんなさい!」
「ううん、いいの。もうちょっと奥にぐうって押し付けて。」亜紗は高梨の臀部をつかみ奥に導いた。亜紗の腰も浮かせながら奥へ奥へと導いた。ゆっくり亜紗が動こうとするが、高梨は再びスピードを速めた。
パンパン鳴る音が響く。高梨が高揚するとさらに腰を打ち付けるスピードは速くなり、亜紗が喘ぎ声を出すと同時に高梨は果てた。
ついに、コンドームの中で精子が充満するのを高梨は感じた。亜紗の膣が時折締め付け、精子をしごいていた。
亜紗はただの慰めのつもりだった。亜紗のおかげもあり、高梨はその後も看護師をやめることはなかった。
しかし、一度きりの約束だったが、高梨はことあるごとに亜紗に体を求めるようになっていった。
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