なぜ?濡れにくい原因はいったい何?

性行為で快楽を感じ興奮すると、女性は性器がしっとりと濡れます。濡れやすい方は、パートナーの顔を見るだけでも潤ってしまう方もいるでしょう。

しかし中には常に濡れにくく、挿入時や愛撫時に痛みを伴う方も多くいます。

女性はパートナーと繋がっている事実を、体はもちろん脳でも強く感じます。そのため、濡れにくい要因は、体質だけではなく、精神的な面も関わってきます。

濡れやすさには個人差がありますので、絶対に濡れないとおかしいということはありません。ただ『自分は不感症ではないか』と心配している方もいるのではないでしょうか。

濡れにくい原因はいったい何なのでしょうか。

濡れにくい原因

濡れない理由と濡れやすくする方法

ホルモンバランスの乱れ【1】

性行為は本来、妊娠して子どもを作るための行為です。

女性には、エストロゲンとプロゲステロンという2つの性ホルモンがあります。これら2つのホルモンが相互にバランス良く働いて、妊娠する準備を整えます。

妊娠するには、パートナーの遺伝子を受け入れる必要があります。すなわち、濡れて滑りを良くします。ところが、ホルモンバランスが崩れると、体が妊娠する準備が整いません。そして、受精の準備も整わず、濡れるという反応は要らないと体が判断して濡れにくくなると言われています。

そして、更年期前後の女性もホルモンバランスの乱れが原因で濡れにくくなるケースもあります。

とはいえ、女性が濡れる濡れないは体調によっても差が出ますし、精神的な要因で日によって濡れにくくなる場合もあります。

ホルモンバランスの乱れ【2】

不規則な生活をしていないでしょうか?

私たちの体は、暗くなるとメラトニンというホルモンが分泌され眠くなります。そして、朝日を浴びるとセロトニンが分泌されますが、メラトニンはセロトニンから生成されます。

つまり朝日を浴びて良質なセロトニンを作らないと、良質なメラトニンが生成されません。この体内時計の働きがうまく作用する必要があります。そしてこのセロトニンは、快楽物資である「ドーパミン」と興奮ホルモンである「ノルアドレナリン」の2つをコントロールしているホルモンです。

不規則な生活をするとこれらのホルモンバランスが崩れてしまいます。これらのホルモンは全てバランスが大切で、何が欠けても正常な働きをしないのです。

緊張感で濡れにくい

パートナーに完全に心を開ききれなかったり、緊張している・演技をしなくてはいけないという考えも濡れにくい原因の一つです。

濡れるためにはリラックスする必要があります。

  • 緊張しすぎている
  • メイク落ちていないだろうか、2段腹になっていないかな
  • ちゃんと感じなきゃいけない
  • 声はどんな風に出せばいいんだろう
  • ちゃんと濡れてるかな

このような緊張した状態は、交感神経が働き濡れにくい原因になってしまいます。イケない原因も緊張しているせいかも知れません。

そしてこの緊張感にも、ホルモンの分泌が関係しています。

血流悪化で濡れにくい

濡れにくいと思う方は、一度振り返ってみて下さい。

  • 常に末端が冷える冷え症ではありませんか?
  • 体が堅い方ではありませんか?

愛液の元は血液です。血液が泌みだしたものが愛液の正体。冷えたり体が硬いと血流が促進されません。女が濡れるのは、男性の勃起と同じ原理なのです。

そして女性器の周辺の股関節が硬いと、その周辺の血流が悪い可能性があります。体の冷えや股関節が凝り固まっていると血流が悪くなり、濡れにくい原因になってしまいます。

水分不足で濡れにくい

血流を促進させるためには、水分が必要です。水分を摂っているいると言いながら、ジュースや炭酸飲料ばかり飲んでしまってはないでしょうか。

水分とは、お茶をはじめジュースや炭酸飲料、コーヒーなどではありません。このような飲み物は、カフェィンや糖分などが含まれますので、純粋に水分とは言えません。

もちろん食べ物からも水分は摂取できますが、きちんと水分を摂っていないことから水分不足になって濡れにくくなっているとも考えられます。

現代では清涼飲料水やジュースの飲み過ぎの『ペットボトル症候群』により血糖値が上昇し『清涼飲料水ケトーシス』という症状が起こるそうです。

前戯不足で濡れにくい

パートナー前戯不足も、女性が濡れにくい原因の一つです。

前戯不足では心も身体も満たされません。まだ感じていないのにさっさと挿入されると、愛情が感じられず不服感を感じますし痛みが生じる場合もありますね。

そのような状態は、ホルモンの悪影響も及ぼします。

マンネリ化で濡れにくい

付き合いが長いと避けて通れないのがマンネリ化。同じ誘われ方、同じ場所、同じ愛撫。最初から最後まで同じ流れだと、いくら信頼のあるパートナーとの行為にも飽きが来てしまうのが人間。決して男だけではありません。

  • キスして、胸を愛撫して
  • いつものクンニにフェラ
  • 正常位、座位、騎乗位、後背位という流れもお決まり
  • 正常位でフニッシュ
セックスの流れが全て手に取るようにわかるようでは、ドキドキ興奮したような状態にはなれず、濡れにくくなってしまう可能性もあります。

男性もそうですが、女性も男性に赴かれるままセックスしてしまいがちですね。飽きる気持ちと同様、決して男性のせいだけにはできません。

緊張や恐怖感が解れ、体を預けられる関係になるのは必要不可欠ですが、刺激が全くないと興奮しなくなるのも当たり前です。リラックスと刺激のバランスを常に保つ必要があります。

濡れにくくても対処法はある

濡れにくいからといって気にしすぎると、余計に濡れにくい原因になってしまいます。上述したように濡れにくいのは心と身体が大きく関係しているので、リラックスした気持ちで行う必要があるのですね。

さらに、リラックスした状態から興奮へ変化させる必要があります。”この人と繋がっている”、女の興奮に最も火を点けるのはその想いです。

好きな人に抱かれている喜びと身体の快感だけに集中しましょう。

最後に、「パートナーに気持ちがない」というのも濡れにくい原因になります。気持ちがない相手とはセックスしても、本当に満たされないからです。前戯不足で愛されていないと感じても同じように、お互いの気持ちが通じ合うセックスが、もっとも濡れて感じる行為となります。


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