鏡の前で濡れる豊満な身体と彼の性癖
女性が思う自分の理想体重と、男性が思う彼女、若しくは異性への理想体重には往年より埋まらない差が根付いている。概ねの女性は細身でスレンダーな方を選ぶだろう。
世間一般の女性が声高らかに叫んだとしても、男性は豊満な女性を選ぶ割合が多いんじゃないだろうか。
抱き締めた時に感じる女性特有の柔らかさ、自分の手先に収まらない豊乳、思わず指先で押し潰したくなるような腹部に、綺麗な曲線を描いた丸い桃尻。
どれも肉欲を掻き立てるのには申し分ない。
彼氏とのセックスレス
同棲を開始してからもう4年目に差し掛かろうとしている私たちには、ある悩みがある。
いや、もしかしたら悩んでいるのは私だけなのかもしれない。
同棲中にはよく耳にする話かもしれないが、もう2カ月もセックスしていない。
セックスレスの定義において、健康な男女2人が特別な理由なく1カ月以上セックス無しの生活を送っているカップルという事。バッチリ当てはまるし、現に私はその事ばかりで悩んでいて今の生活に不満がある。
「ねえ…今日もしないの?」
彼氏の智之がおやすみと言い残し、先に寝室に足を向かせた際に意を決して聞いてみた。それなのにきょとんとした顔で振り向き「なにを?」ととぼけている。
「分かってるくせに」
私は兼ねてより考えていたセックスに誘うパターンを施行し、智之の背中に抱き着き猫なで声を出して誘惑してみた。すると智之は口元を手で押さえ、分からないよと一言呟いた。
何故口元を抑え喋っているのかは分からないが、今はそんな事どうだっていい。
「えっち…したいの、やっぱりこんな体じゃ嫌?」
こんな体と自分で落とす理由は勿論あって、もう何カ月も前から体型が変わり太ってしまった。お腹周りと太腿にはたぷんとした肉が付き今まで履いていたジーンズは入らない。胸も1カップはバストアップしたし言い逃れができない状態だ。
(スタイルのいい女と浮気しているんだろうか…)
不安が高まったが、正直に自分の気持ちを話した。
「ごめんなさい、本当は痩せてから智之を誘うつもりだったのに」
久しぶりのセックス
潤んだ瞳で智之の顔を見つめ背中に腕を回す。悩みを打ち明けた恥ずかしさと、上手い誘い方ができない自分に涙が出てきそうだ。
なのに、智之は思いもよらない言葉を吐いた。
「…あー、もう限界やっぱ沙也加は可愛いわ」
そう言うと智之の背中に回していた私の腕を強引に掴み、乱暴に寝室へと引っ張られ、ベッドに押し倒された。訳が分からないまま仰向けになり、抵抗する間もなくパジャマの上下を剥ぎ取られ、ぶるんと私の胸が上下に揺れた。それを見てニヤリと笑った智之を見て、顔が茹で蛸の様に赤く熱くなるのが分かる。
「なんで急に…!」
「急、そうだね、沙也加にとっては急かもしれないけど俺は何カ月も待ったんだよ」
智之は私の手を掴み下半身にあてがう。服の上からでも分かるくらい猛々しくはち切れんばかりに勃起したペニスは、私の指先に纏わりつくように擦られる。
「正直沙也加から誘われた時、ニヤけが止まらなかったよ。ついにこの時がきたって感じ。もう俺のガチガチで痛いくらいだけど…沙也加はまだ不安なんだよね?」
智之が何の事言ってるのか皆目見当もつかないし、私の悩みはまだ解消されていない。
それなのに、下半身から伸びる男性器を目の当たりにして、雌としては疼かずにはいられない。
「じゃあおいで、分からしてあげるよ」
鏡の中の肉付きのいい身体
「えっ、ちょっと待っ」
智之が何を言っているのかわからない。私は理解不能のまま、頭の中が混乱している。
智之は立ち上がり重い筈の私を軽々と持ち上げ、部屋の隅に置いてあった全身鏡の前に腰を落とした。
智之の細い脚で無理矢理こじ開けられた私の太腿は、鏡の前でM字に開かれている。
ショーツ一枚で映し出された私はふくよかで豊満な肉付きをしており、下着からはぷよんとお腹に溜められた脂肪が出ている。恥ずかしさで直視する事が出来ない私は手で目を覆ってしまいたくなるが、智之の手により両手を背中で纏められてしまって顔を背けるしかできなかった。
「いやっ」
「だめ、ちゃんと見て」
「醜い身体だって、言いたいの…?」
私がそう呟くと、智之の大きな手が私の右胸を鷲掴みにして揉みしだく。指の間からはいくつもに分かれた柔らかな丘が顔を除き、淡いピンク色をした胸の頂点を親指と人差し指で柔らかく捏ねると、嬌声をあげ思わず鏡の中の智之と目が合ってしまった。舌舐めずりをして、まるで餌を喰らう前の狼みたいな眼光をしている。
「あっ…あぅうっ」
「自分の目で見てごらん。沙也加の胸がこんなにも俺の手に沈むんだ。この柔らかさと厭らしさ…ずっと待ち望んでいたんだ、最高にかわいいよ」
「俺、豊満な方が好きなんだよ。しばらくセックスをしなければどんどん太っていってさ、自分好みのぽっちゃり体型になると思ってたんだよね。ごめんな。不安な気持ちにさせて」
待ち望んでいた、と言われ漸く意味を理解した。
この期間中、心の中につっかえていたわだかまりの原因は智之の性癖によって作られていたモノだった。
以前にも増して強く圧力を掛けられる手の動きは、欲望を剥き出しにしているようにも感じられる。腰辺りにぴったりと付けられたペニスは何度も上下に揺れ、疑似的に膣内に挿入されており、それが私の情欲を掻き立てる。
鏡の中の私は嬉しそうに声をあげ、切なげに鳴き、智之のピストンに合わせ腰をくねらせている。
「嬉しいっ、嫌われたかとおもってたから」
背中に組み伏せていた私の手を解き、私の分泌液で濡れ切ったショーツを膝まで下した。
湯気が立ち込めそうなくらい蒸れていたショーツの奥は、真っ赤に染まった花弁をぱっくりと拡げ、粘膜についた膣分泌液にはいくつもの気泡が混じり、極度に興奮しているのか本来の透明感は失われ白く濁っている。
「指?それとももう挿れちゃおっか?」
口角を上げニタニタと笑う智之は、熱で浮かされている私に聞くが、選択肢など決まっている事は分かっている。分かっていて聞くのだ。
初めて見る結合部
「も、いれて…欲しいっ、奥まで一気に挿れてほしいっ」
智之は一生懸命に紡いだ私の言葉を言い終わるか終わらないかで遮り、私の腰を持ち上げ硬いペニスを一気に膣奥にねじ込んだ。
途端頭の奥がビリビリと震え、甘い叫び声をあげる鏡の中の女性。鏡を通して、今まで見たことのない結合部が丸見えとなりまるでAVを観ているかのようだ。
智之のペニスの形に張り付くように開かれた秘部からは、赤黒く反り返った肉棒は何度も膣壁を抉りコツンコツンと子宮口をノックする。
上下に抜き差しされる度に水滴が床に飛び散りカーペットにいくつものシミを作る。激しいピストン運動に腰は震え、筋力がない私は床にお尻をついてしまいたくなるが、智之の手がしっかりと腰に固定されそれを許してはくれない。
脂肪が増えたと嘆く私の身体を軽々と持ち上げる智之の男性的な肉体に、どんどん興奮が追加され喉から出る声は甘く艶やかなものばかり。
「あっ、んあぁ、そ、んなにしたら…すぐ、イッちゃう」
「俺もっ…、久しぶりの沙也加の身体にもう限界かも」
規則的に刻まれていたリズムは不規則になり、我儘に擦られるカリは入り口に引っ掛かり気持ちの良い部分を的確に刺激しているんだなと嫌でも分かってしまう。
果てそうな私の膣の中が大きく収縮し、智之を締めあげ絶頂へと導いてるのは紛れもない私。太ったことによってもたらされた膣内の肉壁も厚くなり、引き抜かれるペニスに肉がついていきそうになる。
「あー…狭っ、やば、イく」
「あっ、あっんん!」
最奥にぶつけられたペニスの刺激で、私の肛門がぎゅっと閉まるのが見えた。膣内では脈打つ竿がびくびくと震え、鈴口からは白濁液が注がれている。膣口からは受け止めきれなかった液体が零れ、智之の竿を伝い床まで流れ落ちて行った。
「この身体…癖になりそう。もっと太ってよ」
まだ繋がったままの私の身体をぎゅっと抱き締め、愛おしそうにそう囁いた。
ずっと嫌いだったこの身体はもう智之のもの。
やっと解消される不快な気持ちとは、決別できそうだ…。
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