夏の別荘、禁断のレッスン

夏の別荘、禁断のレッスン【きもイク•ラブ官能小説】

背徳の記憶でオナニーする女

「…んっ…ふ…」

売れないイラストレーターの朱美は、海の見える高台の別荘の寝室で、オナニーにふけった。

洋画家をしている祖父が、冬の間に寒さを避けて制作をするために建てた洋館。

オナニーしながら思い出すのは、ちょうど10年前にこのベッドの上で繰り広げられた出来事。

それは、いくら相手からの求めによるものであったにせよ、彼女の心に微かな罪の意識をもたらす、背徳の記憶…

 ー  思い出す光景・・・画学生だった朱美は、仰向けになり、脚を広げていた。その脚の間に顔を埋めて、彼女の性器を貪る中学生の少年。

クリトリスや小陰唇を唇や舌でねぶり、溢れてくる愛液をすすって飲んだ。ピチャピチャ・・・ズズッ・・・と淫らな音が、性器から生まれる快感とともに彼女を陶然とさせ、荒い息とともに甘く喘ぐ声が出た。

朱美は少年に指示を出した。

「今度は、胸を刺激して」

少年は、胸まで上がってきて、片方の乳首を舐め、もう片方の乳首を指先で弄った。

朱美の太腿に、少年の勃起したペニスが当たった。彼女は、両手を少年の頭に添えた。

と、快感とは異なる感触。

「痛い・・・」

少年は、乳首を強く吸いすぎた。当然の事ながら彼は、性技に関しては全くの子供だった。

少年は、反射的に口を離した。

「ごめんなさい!」

「いいの。気にしないで。もう少しだけ、優しくして・・・それより、指・・・挿れて」

少年は、恐る恐る朱美の膣に指を挿れた。

なんでも素直に言う事を聞く少年。散々男たちに振り回され、弄ばれた挙句に捨てられたばかりの朱美には、新鮮で可愛らしく思えた。

愛と性のレッスン

10年前、男性不信に陥ったうえに絵の勉強にも挫折した朱美は、夏の間だけその別荘に滞在した。

近くに展望台があり、東屋で毎日ひとりで、ぼんやりと1日を過ごしていた少年がいた。

今では名前すら思い出せない少年。

彼を別荘に引き入れ、小遣いをあげる約束でデッサンのモデルにした。3日目に、「モデル代の代わりに、おっぱい見せて」と言われた。

朱美は面食らったが、好奇心から、Tシャツをたくし上げ、ブラをずらして胸を見せた。ひどく興奮している自分に気が付いた。

翌日は、胸を触らせてと要求された。胸を揉ませ、乳首を弄らせた。

直接の快感はなかったが、身体の奥底から疼くような快感が生じ、彼女はその夜、久しぶりにオナニーした。

日毎に少年の要求はエスカレートしていった。

朱美も、少年の欲求を受け入れるというよりは、自分の快楽のために彼の要求を受け入れた。その一方で、性の技巧をまだ幼い少年に教え込んだ。

そして、朱美が別荘を去る前日。

朱美が上になってのシックスナイン。前日までならば、そこで双方がイって終わりになった。

しかし、朱美は別れが名残惜しかった。

目の前に屹立する少年のペニス・・・まだ発育途上だけど、朱美が知っているどの男性のものよりも硬いもの。

その胴体を撫でさすり、先端を舌先でチロチロと舐め、口に含みながら、それを手放す事になるのが辛かった。

朱美は意を決して立ち上がり、少年を跨ぐようにして膝立ちした。

彼の目には、彼女の体が立ちはだかっているように見えただろう。不安というより怯えの表情となった。

「大丈夫だから、じっとしていて・・・」

半分作り笑いで、残り半分は慈しむような気持ちで、朱美は少年に微笑みかけた。

ゆっくりと腰を落とし、自分の手で彼のペニスを性器に当てがった。甘美な感触が生じ、それは背骨を伝って彼女の頭を痺れさせた。

彼女はそのまま、腰を落とした。朱美の粘膜と、少年の肉棒との直接の触れ合い。

「ああ・・・!」

ふたりが、同時に声を上げた。悲鳴のような声をあげる少年。歓喜の声が漏れる女。

朱美はクリトリスを少年の恥骨に押し当てるように腰を揺り動かした。

しかし、すでに少年の愛撫でイく寸前まで到達していたせいもあり、すぐに全身を貫く快感が頭の中を真っ白にしてしまった。

それと同時に、彼女の中に収まった少年のペニスが膨張するような感触とともに、彼は顔を歪ませ、声にならない声を上げて、イった。

再会のセックスと新たな旅立ち

ひと夏の過ちとして心のうちに秘めてきた、甘くて苦い思い出。朱美は、別れ際に少年が言った事を忘れていない。

「もし覚えていたらでいいですが、10年後の今日。またここで…今度は大人になって会いたいです」

10年前の約束など誰が覚えているだろうか…しょせん、幼い少年のその時だけの甘い妄想だ。1週間も待っている自分が滑稽に思えた。期待が諦めに変わりつつなった時、ベルが鳴った。

高鳴る胸。『まさか、覚えていたのだろうか…』期待して玄関に出た朱美だったが、落胆した。

あの時のあどけなさの残る少年の面影すらない、若い男性。ブランドもののポロシャツに、立派な時計。

「覚えていますか?」彼は、少しはにかみながら言った。一瞬見違えたが、その笑顔は間違いなくあの時の少年だった。

10年間の空白が、一気に埋められた。思わずふたりは抱き合い、ディープキスを交わし、あの夜の続きのように寝室に直行した。

大人になった彼は、劇的に性技を上達させていた。

口と手で両方の乳首と性器を同時に攻められ、強弱をつけながらも優しいクンニをされ、Gスポットや膣奥を指で激しくかき混ぜられた。

それらの一連の動作がとても上手で、朱美を狂わせた。

ピチャピチャと淫らな音がして、そこから流れた大量の愛液がシーツを濡らすのを感じた。

「ああん・・・待っていた・・・大好きよ」

「僕もです。忘れた事もない」

「本当?・・・んん・・・!」

朱美と別れてから、何人もの女性と逢瀬を重ね、性技に磨きをかけてきたに違いない。しかし、それに関しては、嫉妬は感じなかった。

むしろ、彼に愛と性の基本を教えたのは自分だという誇りがあった。

朱美が下になってのクンニの最中に聞かされた、彼の今。

業績を急拡大させているベンチャー企業のCEOだという彼。そして、彼女をデザイナーとして迎え入れたいという申し出。彼は今の朱美について知っていたのだ。

朱美は思った。なんて興ざめな事を言うのだろう。

せっかく彼の舌は、すでに止まらない快感で疼いているクリトリスや小陰唇を絶妙な加減で舐め、指は膣内の感じる部分を執拗に刺激しているのに。

しかしそれでも気は散ることなく、渦に乗るように彼女は快感の中に飲み込まれていくようだったけど。

そんな朱美に、彼は言った。

「僕と、個人的に付き合ってくれませんか?・・・大人と大人のお付き合いです」

「わかった・・・わかったから、これをちょうだい」

朱美は、喘ぎながら彼のペニスを掴んだ。

彼は黙って頷いて、彼女に向かい合った。

朱美の膣口に肉棒を当てがい、互いに見つめ合ってから一気に挿れてきた。

「ああ・・・」

同時に上がる、ふたりの歓喜の声。

ふたりの時間が動き始めた瞬間。

その最初のシーンに描かれた、朝まで続く、ふたりの熱く濡れた夜だった。

(了)

 

作:Masa

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