オナニーとマスターベーションの違いって何?
自慰行為を意味する「オナニー」と「マスターベーション」。どちらも性器を触り快楽を得る意味ではあります。
我々は普通にこの言葉を使いますが、よく考えてみるとその意味には何か違いがあるのでしょうか?
「オナニー」と「マスターベーション」に違いはあるのか。素朴な疑問を持ちませんか。
オナニーとマスターベーションの違いは?
どうも。哲也です。オナニーとマスターベーション、その呼び方の違いは、何か違う意味を持ち独立した名称としての意味を持つのか?
まずそれぞれの語源・意味を調べてみると、以下のように出てきました。
オナニー
「旧約聖書『創世記』の中の人物オナンによる』自慰、手淫、マスターベーション」
オナンという人物が、セックスにより膣外射精をしたことが語源となっています。
『旧約聖書』や『創世記』にて、オナンが兄の死により代わりに子孫を残すため兄嫁と結婚。しかしオナンは兄のために子を残すことを嫌がり、膣外射精をし避妊したと記されています。その行為は主の意志に反するものとされ、オナンは命を絶たれたのだとか。
マスターベーション
「自己満足をうるための行為。手淫(しゅいん)、自慰、オナニー、マス」
調べるとどちらにも、オナニーとマスターベーションという名称が入ります。では、自慰ではどうでしょう。
自慰とは・・
「マスターベーション,オナニーともいう。手または性器の形をそなえた器具などによって,自分の性器を刺激し,性感を得ること。」
結論から言えば、オナニーもマスターベーションも自慰行為の呼称で、意味に違いはなく同じものなんです。
- オナニーはドイツ語で【Onanie】
- マスターベーションは英語で【masturbation】
言葉と語源の違いによる呼び名となっています。
実は知らずにドイツ語が使われているもので、「アレルギー」「ノイローゼ」「レントゲン」などもそうです。医療系が多いようですね。カタカナ表記になると、全て和製英語に見えます。
言葉の響きによるイメージの違いと使い分け
オナニーとマスターベーション、この二つの言葉はどう使い分けられているのでしょう?メディアやネット上での書き込みでは、次のようなイメージを受けます。
オナニー
主に個人の発言や書き込み。
「自慰」を呼称する際の名称として使われる場合が多い。専門性としてでは無く、状況や説明に用いられる。
マスターベーション
医学・医療・カウンセリングなど、専門性のある場所で「自慰」の呼称として使われている。性的な悩みの相談としての場所でも、この名称が使われている。
言葉の違いで変わるイメージ
よく考えてみるとTVでは、放送禁止用語にはピー音が入ったり、テロップ文字が隠される禁止用語の言葉があります。「オナニー」にはほとんどにピー音が入り、さらにテロップの「オナニー」の文字まで隠されてしまいます。
「自慰」や「マスターベーション」は使う場合によって、ドキュメンタリー番組ではそのまま使い、バラエティー番組内ではピー音が入る事があります。
意味としては同じものですが、受け取り手に「卑猥」という感情を抱かせないためのものなのでしょう。
「オナニー」というと、「なんかいやらしい!」と思わせてしまうイメージなのでしょう。あくまでも呼び名の違いだけですが、不思議なものです。
確かにバラエティー番組では、芸人さんが自分の自慰行為をネタに話すときは、「オナニー」を使います。「マスターベーション」はほとんど使われません。いやらしい上面白おかしく感じさせるのが、「オナニー」なんですね。
医学的な性に関する番組では、「マスターベーション」または「自慰行為」それに「膣外射精」とされています。
保険体育の授業で考えればわかります。
- 「ちんちん」「ちんぽ」などとは使わず「ペニス」
- 「おまんこ」「おめこ」とは言わず「ヴァギナ」
公序良俗、わいせつ行為のような境目という見方もできますね。いわゆるグレーゾーンでしょう。
本来セックスは、命を生み出す大変素晴らしい行為であるはず。ですが、淫らな考えが入り混じると「卑猥な行為」になってしまうのですね。行為自体に快楽を求めると卑猥になるのか?
子どもが生まれて喜ぶ精神的な快楽はOKで、オーガズムから得られる精神的な快楽はNG?世の中は地球の汚染問題と同じで、何もかもグレーですね。欲が生まれすぎているのでしょう。
様々な自慰行為の呼称
オナニーやマスターベーションが外来語とするなら、日本で「自慰行為」以外の呼称は何があるでしょう?
中世では「せつり」「かはつるみ」という言い方が伝わっています。そしてよく言うのが、「センズリ」です。意味として「千回擦るから・・」と言われていて、夢中になって擦ることです。
射精する事は「放く(こく)」と言い、精子を放出する様の事。「射精した」という意味ですが、「〜をする」という意味でもあり「なに、〇〇こいてんだ」と使われたりもします。
「マスターベーションして射精する」を日本語的に言うと、「センズリこく」となるワケです。他には、「マスをかく」「ズベをかく」「シコる」。1番使われているのは、「シコる」ですね。
「セルフプレジャー」なんて呼び方もあるようで、オナニー感ゼロになり逆にオシャレ?プレジャーとは、英語で娯楽、快楽、満足を意味します。
女性の場合は、男も使う言い方ではありますが「手淫」「自涜(じとく)」「1人エッチ」。お隣の韓国ではオナニーを「スラング」、中国では日本同様「手淫」となります。
ちなみに、男が女性にしてもらう「手コキ」は中国では「打飛機」と言うそうです。
言葉一つで、イメージが全く違ってきますね。
行動に違いはない
というわけで、オナニーとマスターベーションの違いはただの呼び方だけで、行動に違いはありません。
女性はわかりませんが男の場合、若ければ若い程オナニーの話をよくします。「昨日シコった?」「何回こいた?」「何のおかずでしこった?」など会話ネタとして、意味なく報告し合ったり…。私も学生時代、毎日のように話していた光景を思い出します。
▼男のオナニー体験談総まとめ
どこまで精子を飛ばせるかを競うケースもあります。西洋ではそれを「固まりミルク」と言うのだとか。
好奇心旺盛な若い時はそうやって性に関する知識を共有し学んでいきますが、年齢が上がると自然とそんな話をしなくなります。
だからと言ってマスターベーションから離れるわけではないのですが、不思議なものですね。
ちなみにマスターベーションをし興奮した状態で身体に異常がでることを『テクノブレイク』と言います。死に至る可能性もあり、過去にも下半身に衣服をつけていないマスターベーション中だったと見られるケースもあります。
セックスで言えば、腹上死にあたります。
また、2000年前の火山噴火で見つかった以下の姿。
最後に快楽を感じていたとすれば良いのだが、死後の身体への熱影響で手足が収縮しただけで、自慰行為をしていたとは考えられないと解釈されているようです。
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