アラサー女子が考えたセカンドバージンを脱する方法

セカンドバージンで久しぶりに彼氏とセックスする女性
 
 
 
 

「今度の連休、一緒に温泉行こう」

全ての始まりは、付き合って1年経つ、恋人の渉が嬉々とした表情での誘いからだった。

初めてのアダルトグッズ体験

「お届け物です。サインお願いします」

女性の宅配業者は、営業用の笑みを浮かべてそう柔らかく言うと、私の手元にボールペンを差し出した。

差し出されたそれを握り、自分の名字を小さな丸に走り書きして荷物を受け取った。

「ありがとうございました」

変わらない表情でそんな言葉を貰ってから施錠し直し、白い無地の段ボールを両手で抱え、リビングに戻った。

そして、落ち着かない気分のまま、ビリビリと少し覚束ない指先で配達物の封を切っていくと、目当ての物はご丁寧にこれまた無地の包装紙に包まれていた。

(1人暮らしでない女性への配慮とは言え、ここまで丁寧だと安心を通り越して、逆に鬱陶しくなってきた…)

頭の片隅で悪態をつき、ガサガサと音を立てながら紙を剥がしていった。

(アラサーになり、ほどなくしてアラフォーへ突入する私…これに頼らないといけない日が来るなんて…)

今の自分が置かれた体たらくに、溜息が唇から零れ出た。

私が手にしている物、それは、女性用アダルトグッズのバイブと、期間限定で付属してくるというセクシーランジェリー。

それらは定番のよく見かけるグッズだが、バイブは男性器を象った棒のタイプではなく、突出部が3つあるタイプで、下着は紐の部分に無数にレースが散らされている上に、大事な部分やその他の至る部分に穴が空いてる心許ない仕様だった。

付き合っていた恋人と自然消滅して、男日照りに陥り、気が付いたら5年も経っていた。

その矢先だった、渉と付き合い始めたのは。

私は、巷で最近言われるようになってきた、セカンドバージンという生き物だった。若い女の子の処女とは違う中年おばさんの2度目の処女喪失、なんだか少し虚しささえ感じてしまう。

恋人として渉と付き合って、避けても通れない壁ーセックス。
 
 
 
胸や性器を触られるってどんな感覚だっけ?

勃起した乳首を舐められたり、転がされるのはどんな感覚だっけ?

あそこが濡れるってどんな感覚だっけ?

ペニスを挿入されて1つになるってどんな感覚だっけ?

そもそも、セックスするってどんな感覚だっけ?
 
 
 

温泉へ行く前に、セックスの感覚を思い出してセカンドバージンを卒業しないと。

そんな脅迫観念に駆られてこの現状に至る。

ー玲香

無邪気な笑みで名前を呼ぶ渉の顔が脳内で再生される。

「…」

脳内の彼が、私の中に残っていた僅かながらの羞恥やプライドを消し去った。

蘇る官能

恥や外聞を捨て、思い立ったようにシャワーを浴びて体を清めた後、付録のランジェリーを身に付け、洗面台の鏡の前に立った。

そこには、欲求不満を全身で訴える痴女が1人。

隙間から肌色が見えるのはもちろん、布地もパンティストッキングのように薄く、素肌が薄く透けている状態だった。

しかし、そんな肌着と、それを身に付けている姿が浮世離れしていて、気持ちが酷く昂った。

(この感じ…)

その心臓の高鳴りは、忘れかけていた官能を呼び覚ますのに、一役買っていた。

洗面台に片足を乗せ、局部を行儀悪く拡げると、新品のバイブを押し当て、スイッチを入れ、振動を与えた。

「っ…」

微弱な動きでも、何年かぶりに味わう刺激は魅惑的で、堪らず眉間に皺を寄せた。

この先に待つ感覚を味わいたくて、同じ位置に刺激を与え続けた。

シャワーから上がって10分弱、手足が湯冷めして冷たくなっていく。

そんな四肢に反し、振動を受け続ける下腹部は、凝り固まった肉を解されたように、心地好い熱を蓄えていた。

しかし、マッサージ気分も束の間。

「はぁっ、」

沸き出る欲求を満たしたくて、先端部で厚い肉唇をそっと掻き分け、その先の淫核へと宛がう位置を変えると同時に、振動の強度を低から中へ上げた。

「あっ…!」

鮮明さの増した刺激に、ここ数年の自分からは想像も付かない、甘ったるい声を溢した。

(そう、この疼く感覚、)

濃く色付いた短い喘ぎや、それに混じる乱れた呼気が、また官能を蘇らせる。

引き出されたそれを更に引き出すよう、時折ちらりと鏡に視線をやりながら、振動を続ける突出部を様々な角度から押し当て、ピンと弾いたり捏ねたりし、久しぶりに膨張しているであろう肉尖を嬲り続けた。

「あっ、はっ…んっ、」

指先のように意思を乗せられず、繊細さの欠片もない無骨でぎこちない刺激だが、それがまた新鮮で、どうしようもなく気持ち悦く感じた。

そのせいか、全身から少しずつ力が抜けていき、洗面台に乗せた足や半身を支える足腰が、今プルプルと震え出した。

完全に腰が砕けてバランスを崩す前に、洗面台から足を下ろし、その場に座り込み、脚をM字型に開いて、再び肉の突起を弄んだ。
両脚と同時に陰唇もパックリ開き、立っていた時よりも突起へ刺激が行き届くようになった。

スムーズに、直接的に送り込まれるようになったそれが、強く刺激的な官能を私に与える。

(そろそろ、触ってみようかな…)

漠然とそんな事を考えながら、規則正しく振動する突出部を肉尖部から、陰唇の裏筋をなぞりながら滑らせるように下降させた。

無機物特有の冷たさと、硬くも柔らかい感触に肌を掠められ、痺れるようなくすぐったいような、何とも表現しがたい感覚が全身を瞬時に巡り、思わず背筋を伸ばして半身を仰け反らせた。

「っ…!」

体温の通わない異物の刺激にすら悶絶していると、先端部が目的地である、小さな窪みに当たった。

その瞬間、ピリッと鋭利な先端でチクリと刺されたような、鈍い痛みが走った。

洗う目的以外で何年かぶりに触れた、挿入部の筋肉はすっかり凝り固まり、侵入口も狭まっていた。

しかし、淫核部を嬲り続けたせいか、ずっと構ってもらえず拗ねるように、キツく口を閉ざしているそこは、まだ微かにだが、確かに平熱以上の体温を孕んでいた。

宛がっている突出部を、閉ざされた入口を抉じ開けるような勢いで、狭い膣口やその周辺の薄い皮膚にぐりぐりと擦り付けたり、突くように軽く叩き付けて、より高温の摩擦熱を生み出したり、口を拡げようとした。

だが、そこはすぐに機嫌を直してくれず中々、口を開けてはくれなかった。

それでも私は、突いたり擦り付けたりしていただけの先端部を強く押し当て、そのまま中に沈めていく。

「いっ…はっ、」

異物が中に埋まって太い部分に近付く程、チクチクと低温の火傷に似た痛みが私に襲い掛かる。

その痛みは、処女を喪失した時の記憶を蘇らせた。

呼吸が上手くできない程に痛くて、大きな異物感でお腹の辺りが苦しくて、それでも好きな人と1つになれたのを心身で自覚できる満足感も大きい、苦楽が紙一重になった不思議で、その時の私は確かに女だったという事実を証明する、そんな不思議な記憶。

セカンドバージンになって5年。

服、下着、アクセサリー、その他ファッショングッズのエトセトラ。

メイク、ヘアスタイル、ネイルなどのオシャレ。

スキンケアなど女としての身だしなみ。

身だしなみを整え、様々なファッショングッズでオシャレした自分を見せたい相手が居なくなり、仕事の忙しさを口実にして、着飾ったり見た目の手入れを怠ってきた。

しかし、私は立派な女で、市場での価値もまだある。

今、感じている痛みがそんな気持ちを持たせてくれて、何だか安心した。

安心して副交感神経が優位に立ったからか、肢体から余分な力がゆっくりと抜けていくのが解る。

それと同時に、膣口や内壁を構成する筋肉の収縮が弱まり、少しだけ侵入の難易度が落ちた。

低い経験値でそれを察知した私は、残りの部分を一気に突き入れ、先端部を最奥へと埋めた。

「いぁぁっ…!」

入口と同様に細く狭まっていた肉路を急激に拡げられ、ミシっと皮膚が張り裂けそうな痛みに、思わず短い悲鳴を上げた。

処女膜が破られた時と同じではないものの、準備が殆どなかった状況下での異物の侵入は、防衛本能のように痛覚を過敏に刺激した。

肉壁が挿入物にギチギチに絡む。

肉が異物の太さに馴染んで、道が拡がって抽挿が容易になるまで待つ事にした。

「はぁっ、はぁっ…ッ、」

待つ間、深呼吸をしたり、空気を飲んだりして、満腹感にも似た異物感を少しでも紛らす。

渉の熱はこのバイブ以上に太くて硬いのだろうか?

それはそれで、嬉しいし興奮する。

しかし、今の私の体は、そんな質量の肉を受け入れられるのだろうか?

“全然気持ち悦くないんだけど”

処女に戻りかけている私の体のせいで上手く繋がれず、渉が退屈そうな表情でそんな言葉を吐き捨て、私から離れてしまうと思うと、不安で仕方なかった。

そんな私の心情に同調するように、弛緩しかけていた下腹部の筋肉が、再びキュっと収縮する。

不安を掻き消すように、私は左右の突出部を動かすスイッチを作動させ、クリトリスを一番軽い力で挟み込み、振動させた。

「んぁぁっ…!」

弄ばれた余韻を残すそれは、似た刺激を加えれば再び、悦楽の起爆剤と化した。

「いぁぁっ…はぁんっ…!」

それは瞬時に、淫靡かつ恍惚とした熱を末端まで送り、神経を焼き切りそうな重度の火傷の如く、全身の感覚を麻痺させた。

即効性の鎮痛薬でも打たれたように、息苦しさや痛みが和らいでいく。

すると、全身や下腹部の筋肉の緊張も抜け始め、肉壁と異物の間に僅かな隙間ができた。

近付く悦びのクライマックス

“動いて、良い?”

脳内で退屈そうな表情の渉が一転、、虚勢混じりの笑みで聞いてきた。

「…うんっ、ゆっくり動いてっ、欲しいなっ」

想像で塗り固めた彼に、許可の言葉を与えてから私は、最奥まで挿し込んだシリコンの棒を、徐に後退させた。

「あっ、はぁんっ…」

熱情で神経が麻痺した上に、シリコンを汚す程に官能の蜜を滴らせていたからか、抜き出す時の痛みは跡形もなく消失した。

あるのは、喪失感に支配され、物欲しさを伝えているような、蜜壁が小刻みに痙攣する感覚。

堪らない疼きと、艶かしい光を纏う無機物に興奮を覚えながら、先端が抜けるか否かの部分まで退き、最大の質量を持つ部分まで再び中へ沈ませた。

その2つの動きを繰り返し、様々な抽挿運動を行った。

「いっ、あっ、はっ…あぁっ、」

自我を失う程ではないが、年単位ぶりの子宮への突き上げや不規則に濡れた壁面を擦られる感覚は、それなりの性感を生み出した。

「はぁんっ…!」

蕩けるようなそれらに、思わず腹筋に力が入る。

子宮口、膣口付近、膣の真ん中辺り。

抽挿の強さや速さ、擦り上げる範囲や角度などに変化を付けて、様々な条件で律動運動をする。

遠い日に味わった、オーガズムを捜索する不安定な動きは、記憶とまた違った快楽を生み出した。

力強くて強引?

弱々しくて保守的?

新しく生み出されるそれは、渉が与えてくれるであろう、未知の気持ち悦さを連想させた。

それとも…

“どう動いたら、どこを突いたら気持ち悦い? 教えて?”

私を見て、変幻自在に合わせてくれる?

「ひっ…あぁんっ…!」

そんな優しさを向ける渉の姿を妄想したら、唯でさえ昂っていた気持ちが更に高揚した。

そして、もっともっと、と彼の温もりを欲しがるように、異物へ私の蜜肉が絡み付いた。

(そうだ、私が好きなのはコレっ、)

オーガズムを迎える瞬間にしていた仕草を薄く思い出してきた私は、左右の突出部のスイッチを作動させ、秘豆をまた軽く挟み込んだ。

すっかり膨れ上がっているであろう、熱い突起物から得られる、稲妻のように鮮烈だが刹那の快楽。

内部の肉壁との摩擦や子宮頸への接触で得られる、緩やかだが深く長い快楽。

2種類の官能が、深く混ざり合えば、悦楽の頂点に到達した時の記憶が、また少し蘇る。

「はっ、あっ、あっ、あんっ…!」

蜜で湿る侵入部の筋肉が、腹筋が小刻みに痙攣し、下腹部をキュンキュンと疼かせた。

至高の悦びは生身の彼と

しかし、淫蜜を中で混ぜ、外に迸らせながら中で摩擦熱を生み出し続けるも、外で突起物を嬲り続けるも、擽ったさにも似た疼きが止まらなかった。

「あぁんっ、やだっ、渉っ、お願いっ…イカせてっ…!」

目的地に到達できそうで辿り着けない、生殺しの状態が苦しくて、思わず脳内の彼に助けを求めてしまった。

強さ? 位置? 速度? それともクリトリスの触り方?

或いは子宮とクリトリスのエクスタシーのブレンドが上手くできてないから?

頂点へ達する条件が揃ってきたが、それでもまだ何かが足りなかった。

一体何が足りないのか、何が違っているのか、焦燥感などで理性が薄れ、冷静な考えができない今の私には解らなかった。

まだオーガズムを迎えてなくて、満悦できず物足りない。

局部の手にも疲労が見え始め、機械を支える握力も無くなってきていた。

しかし、限界を迎えていたのは手だけではなかった。

飛沫が飛散する程に溢れていた蜜は既に枯れ果て、解れていた筋肉も柔軟性を失って強張りを見せていた。

もうそこに恍惚とした熱さはなく、あるのは潤滑油を失った末に生じる痛みだけだった。

手首と指先の力、子宮とクリトリスへの刺激に限界を感じた私は、オーガズムへの到達を諦めてバイブをずるりと抜き出した。

中が乾燥してきたからか、顔を出したシリコンが纏っているのは、艶やかな光ではなく、くすんだそれだった。

全てを抜き出した瞬間、小さな喪失感と共に、セックスする感覚を取り戻しかけた安心感が、同時に私に寄り添ってきた。

「…一緒に気持ち悦くなれるよう、ちゃんと準備しておくから」

“楽しみにしてる”

脳内で、相変わらず人懐っこい笑みを浮かべる渉に静かに言ってから、私は足腰に力を入れて立ち上がり、後処理を始めた。

 


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