ディルドオナニーでレッスン 初めての中イキ【Vol.1】
ディルドでレッスン
「んっ、はぁっ…あぁっ」
「ここが気持ちいいでしょ?」悪戯っ子のような彼の笑みを想像する。
膨らみと硬さを併せ持った部分が、私の最奥のコリッとした処に当たれば、口から面白い位に声が溢れて、狭い洗面所内に響き渡る。
日常生活の中では出る事のない、熱に濡れた高い声。
『こんなの、私の声じゃない・・・。』
迫ってくる快楽への細やかな抵抗に、私は胸を揉みしだいていた方の手で口を押さえた。
「んっ、んんッ、」
幾分か声が抑えられて、響き渡っていた声が掌で止まり、籠った声に変わった。「感じてる声もっと聞かせて。」頭の中は、いつもより低くて熱の籠った彼の想像の声で一杯になる。
「可愛いよ。」
鈍く熱を含んだモノが、小刻みに動いて膣壁を掠めたり、蜜口付近から奥を貫くように触れて、弱い快楽を立て続けに与える。
「んっ・・・はっ・・・ぅん」
指の隙間から漏れる呼気混じりの声が、さらに蜜口から鳴る愛液の微かな音が、私の欲情を駆り立てる。
「んんんッ、」
欲情がチラついたまま奥を強く刺激すると、さっきまでの快楽と違う感覚が私を襲う。
「んっ・・・!」
頭から体中が熱くなり、蜜口が疼いて、出してはいけない物を出してしまいそうな、未知の感覚。そんな未知の感覚が怖くて、奥を刺激するモノ、ディルドを一気に中から抜いた。
「はぁ、はぁ、」乱れた呼吸を整えながら、気持ちを落ち着ける。
虚無感に襲われて・・・
痙攣が治まり、上がっていた体温が下がってから、無意識に体中に入れていた力を抜いた。
「・・・何やってるんだろう、私」気持ちが落ち着いて正気に戻ると、思わずそんな言葉がこぼれた。満足に気持ち良くなれなかったせいか、どうしようもない虚無感が私を襲う。
『足りない・・・。』
ディルドを受け入れていた私の媚肉が、入っていた物を求めて疼き、小刻みに収縮している。
私は蜜口に挿入していたディルドを、間近で眺めてみた。男の人の肉塊を模した肌色のディルドは、私のイヤらしい液体で濡れていて、蛍光灯に当たってキラキラと光っているように見えた。
「ああ、汚い汚い」私は、肌蹴させていた下半身を整えて立ち上がって、洗面台の蛇口を捻って水を出した。水が橋を作った所にディルドを突っ込み、水圧で愛液を洗い流す。しっかり洗ってペーパータオルで拭き取ってから、下の棚に入れて、洗面所を離れた。
洗面所から寝室に戻った私は、そのままベッドに入った。
激痛の処女喪失
あれは2か月ほど前。初めての彼氏との初めてのセックス。
まだ誰も受け入れた事のない、処女膜で覆われた媚孔を貫かれるのは、悲鳴を上げてしまう位の痛みを伴った。
「ゴメン、無理をさせて。痛かったね」痛みで眼を涙で濡らす私に、彼は眉尻を下げて自信のなさそうな表情で謝った。出すつもりもない涙で、目の前に居る彼の姿が歪む。
「今日はもう止めにしよう」私を気遣う言葉をかけると、歪んでいた視界は彼の肩の肌色で一杯になった。私が鼻を啜る音が大きく響く。泣いてしまった私を気遣う彼に、かける言葉が浮かばなかった。
「そんな顔しないで。もう寝よう」そう促された私は、言われた通りベッドに入った。だが、ベッドに入る私とは反対に、彼はベッドから立ち上がって離れようとする。
「何処行くの?」
「・・・何と言うか、このままじゃ収まり着かなくて・・・」
疑問に思って、ベッドに入らない彼を見上げて聞くと、彼は視線をあちこちに向けながら答える。
収まり?
彼の言いたい事が一瞬理解出来なかったが、彼の局部を見て、すぐ理解した。
初めて私に女としての悦びを教えてくれるはずだった彼の局部にある男根は、硬さを失う事なく天井を向いたままだった。
『私が中断させたから自分でどうにかしに行くのか・・・。』そう理解できると、胸の当たりが罪悪感でギュッと掴まれた感覚になって、彼の顔を上手く見られなかった。
「・・・トイレ、行ってくる」
私にそう言い残した彼の足音が遠くなって、トイレのある方からドアの音が聞こえた。
私がディルドで自慰をするようになったのは『彼のあんな自信を無くした顔はもう見たくない。』そう考えるようになってからだった。
ディルドを使ったきっかけ
初めて彼とセックスして少し経ってから、アダルトグッズについて色々なサイトを調べて、今使っているディルドを通信販売で購入した。
バイブやローターもあったが、機械的な物を体に入れるのが怖くて、機械がなく少し小さめの今のディルドを選んだ。『これなら、彼のよりも小さいだろう。』
ディルドで蜜口を慣らして広げてあげれば、彼もセックスする時に少しでも楽になる。自分でディルドを使って快楽を得る度、彼とセックスの回数を重ねる度、それなりに気持ち良さを感じるようにはなった。
だが、一つだけ悩みの種があった。それは、未だにイった事がないこと。
自分でディルドを使っても、彼とセックスしてもまだイった事がなかった。
「気持ち良くない?」
自信を無くした彼の顔が浮かぶと、イッた事がないとは言えなくて、彼とセックスしている時はイッたフリをしていた。
『本当はまだイッた事がない』そう打ち明けた時の、頭に浮かんだ彼の表情を振り払うように、布団の上で頭を左右に振った。「止めよう、考えるのは」現実から目を反らすように、私はそのまま目を閉じて眠りに着いた。
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