ムダ毛の構造と周期は?
ムダ毛の構造とは?
実は、体毛とは皮膚が変化したもので、体毛の3分の2は皮膚の中にあります。
皮膚の外に出ている部分を毛幹、皮膚の中に埋まっている部分を毛根と言います。毛根部の膨らんだ下の部分は「毛球」と呼ばれ、毛球の先端にある毛乳頭が毛細血管から栄養を吸収し、毛を成長させています。たとえ毛乳頭が抜かれても、皮膚の中に毛母細胞がある限り、次々と毛は生えてきます。
ムダ毛をいくら剃っても抜いても、次から次へと生えてくるのは、「毛根」が存在するからなんですね。毛根がある限り、ムダ毛は生え続けます。
体毛は、乾燥重量の90%以上はケラチンと呼ばれるタンパク質で構成されていて、通常の状態では、人の毛は約10%の水を含んでいます。
構造的には、毛は内部の皮質、紡錘状の細胞、およびキューティクル(クチクラ)と呼ばれる外部の覆いから構成されている。
それぞれの皮質細胞の中には、繊維の軸に平行に走っている多くの微小細胞があり、微小繊維の間は基質と呼ばれる軟らかい組織がある。
ヒトの毛は通常6 – 8層のキューティクルから構成される。
ムダ毛の生える周期って?
体毛は、「毛周期」というサイクルで生え変わります。毛根がある限り、剃ったり抜いたりしても、永遠とこの周期を繰り返して生え変わるのです。
せっかく処理したのに、気が付いたらもう生えている・・・この周期があるからなのです。
- 休止期|毛が皮膚の表面に出てきて伸び続けます。
- 進行期|細胞の分裂が停止し抜け落ちる準備段階です。
- 成長期|毛が毛乳頭から離れ抜け落ちます。次の毛を作る準備段階です。
ムダ毛の周期
ムダ毛は処理しても、永久脱毛をしない限りは一定の期間を経れば生えてきます。肌への負担を減らして効率良く脱毛するには、ムダ毛が生えてから抜けるまでの周期を知る必要があります。ムダ毛の周期は体毛は、「毛周期」というサイクルで生え変わります。
『毛周期』は、成長期、退行期、休止期と大きく3つの期間に分けられます。
成長期
毛母細胞が活性化して細胞分裂を繰り返して、毛を成長させる期間です。毛の成長期は次のような流れになります。
- バルジ(発毛効果の高い根幹)に発毛因子が生まれる
- 毛乳頭と繋がる(毛細血管を伝って栄養を受け取る)
- 毛母細胞に繋がり活性化
- 細胞分裂を繰り返す
- 毛が伸びる
この一連の流れは大体3週間~1ヶ月かけて行われます。
退行期
毛母細胞の細胞分裂が弱まる期間です。
成長を終えたこの期間では、毛が抜け落ちる準備を始めるので、抜けやすい状態になります。
- 細胞分裂が弱まる
- 毛母細胞と毛乳頭の結合が弱くなる
- 抜けやすくなる(皮膚内に残った毛も徐々に押し上げられます。)
退行期に入る期間は1~2週間くらいです。
休止期
毛が抜け落ち、次に生えるまでの準備期間です。
細胞分裂が弱まってやがてはストップすると、毛が抜け落ち、皮膚の外にも中にも毛がない状態が続きます。
この期間が大体1ヶ月~2ヶ月続いて、また成長期に戻ります。
ムダ毛の各部位の周期
大まかな周期は存在しますが、それは体の部位によっても異なります。
ワキ毛
髪の毛と同様生え変わるのは約4か月後ほど。休止期、成長期共に3~5ヶ月。1日0.3mmずつ伸びてきます。
VIOライン
ビキニやTバックのショーツを履く時に気になるこの部分は、ワキ毛と同様に4ヶ月で生え変わります。
VIOラインは休止期が1~1年半、成長期が1~2年と全体的に周期が長く、脱毛処理に時間を要する部位です。1日に0.2mmずつ伸びます。
手と脚
成長期、休止期共に3~5ヶ月で、1日に0.2~0.3mmずつ伸びてきます。
ここまで見ると、ムダ毛と言われる部分は意外とすぐに生えてくるというのがわかりますね。
ムダ毛とは言えませんが、髪の毛と眉毛まつ毛の周期もご紹介します。
髪の毛の周期
成長期には1日に0.3~0.4mm伸び、抜けてしまうと、新しく生えてくるのに約4か月かかります。
眉毛・まつ毛の周期
1日に約0.18mmも伸び、生え変わりは約2か月です。
髪などの生え方に個人差があるのと同じで、ムダ毛の生え方にも個人差が存在し、今回紹介した周期とは異なる場合もあります。自分のムダ毛の周期を把握し、ムダ毛と上手く付き合っていきましょう。
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