妊娠中のカンジダ

妊娠中のカンジダ

妊娠中のカンジダ
妊娠中の妊婦さんが、抵抗力の低下によりカンジダにかかりやすい人が多いのをご存知でしたか?
妊娠中は、風邪にかかりやすくなったりと注意が必要ですが、カンジダもそのうちのひとつです。

妊娠すると、抵抗力が低下するため、カンジダ菌が増殖してしまうケースが多くあります。

では、妊娠すると何故抵抗力が低下するのでしょうか?

妊娠中に抵抗力が低下するワケ・・・ホルモンバランスの乱れ

免疫細胞による免疫力の低下

妊娠は赤ちゃんが胎内に宿るというのは言うまでもありませんが、人間が胎内で育っていきます。お腹の中に違う人間が宿る事で、赤ちゃんを異物とみなし拒否反応が表れます。それがいわゆるつわりの原因でもあると言われています。

普通の免疫の状態では赤ちゃんへ攻撃を仕掛ける事になります。そこで、「免疫寛容」と言って、免疫力を低下させ赤ちゃんを守るのです。

ホルモンバランスの変化

妊娠すると、体内で分泌される女性ホルモンの量が増え、ホルモンバランスが大幅に崩れる事になります。妊娠中に鼻血が出やすいというのも、粘膜が弱まる事からで、当然膣内の粘膜も弱まった状態になります。

細胞性免疫の低下

妊娠することによって、細胞性免疫が低下し、病気の原因である細菌の排除ができなくなってしまい、風邪やインフルエンザにかかりやすくなったり、なかなか治らないという事になります。

カンジダもそれと同様で、カンジダ菌に対する抵抗力が低下する事で、増殖しカンジダ症となって表れるのです。

ストレスによる抵抗力の低下

妊娠すると、身体の様々な変化により自律神経のバランスも崩れ、マタニティブルーと言われる精神的に不安定な状態になる事もあります。メンタル面で不安定な状態は、抵抗力を低下させてしまう原因になります。

ご存知のように、ストレスはカンジダの大きな要因です。

妊娠するとカンジダ菌が増殖しやすい環境になる

カンジダ菌は、アルカリ性の環境を好みます。
妊娠すると、酸性の膣内がアルカリ性に傾くため、カンジダ菌が増殖しやすい環境になり、抵抗力の低下など色々な要因も含んではいますが、カンジダ症にかかりやすくなってしまうのです。

カンジダはアルカリ性の環境で増殖するだけではなく、膣内の酸性度までを低下させる作用を持っています。

妊娠中のカンジダの治療

妊娠中にカンジダになったら、必ず病院で診察を受けお薬を処方してもらうようにしましょう。通常病院では、赤ちゃんに影響も副作用もない抗真菌剤の膣錠や塗り薬を処方してくれます。

大切な赤ちゃんのためにも、安易に自己判断でお薬を飲んだりしないようにして下さい。塗り薬も同様で、病院で処方されたもの以外は塗らないようにしましょう。

出産時にカンジダ症が治っていない場合は、赤ちゃんにカンジダが感染してしまう可能性があります。異変が表れたら早いうちに病院で受診して下さいね。


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