膀胱炎の検査方法
膀胱炎は何科へ行けばいい?
初めて膀胱炎のような症状が出て、戸惑っている方もいるかも知れません。
- おしっこをしても残尿感がありスッキリしない
- おしっこが白く濁っている
- 下っ腹が少し痛い気がする
違和感や痛みもあるし、膀胱炎のような気がするけど病院へ行くのはとっても不安。
膀胱炎で病院へ と考えた時に、まず思い浮かぶのは泌尿器科ですね。
泌尿器科というと、
- 性病になった人が行く病院。
- 陰部だけを診るところ。
- 男の人ばかりしか行かない。
などというイメージがあり、泌尿器科へ行くなんてかなり抵抗がありますよね。
管理人紗江も同じような考えを持っていました。
それに、若い女の子なら尚更、膀胱炎になったかも知れない上、泌尿器科へ行くなんて絶対イヤ!そう感じて当たり前です。
そういう場合は、泌尿器科と内科が一緒になった病院や「 レディースクリニック 」という看板を掲げている病院へ行くのをおすすめします。
膀胱炎かなと思ったら、すぐに病院で受診するべきです。
病院での膀胱炎の検査方法
膀胱炎で受診する病院の心配の他には、どんな検査方法をするのだろう?という不安があると思います。
- 内診をされる?
- 尿道を触られたりするのかな?
- 痛みはあるのか?
不安になるのは当然です。
膀胱炎の検査では、基本的には尿を採取し検尿するだけです。
ただし、症状や病院によっては、エコー検査や内診がある場合もあります。
不安な気持ちはわかりますが、膀胱炎だと疑わしい場合はきっちりと病院へ行って診てもらって下さいね。
急性膀胱炎と慢性膀胱炎
一言で膀胱炎とは言いますが、大きく分けて2つの膀胱炎があります。
急性膀胱炎
急性膀胱炎とは、細菌が原因で起こる膀胱炎です。
一般的に膀胱炎と言われる殆どは、急性膀胱炎だといわれています。
急性膀胱炎は単純性膀胱炎とも言い、基礎疾患がないという事が特徴です。
上記でご説明している膀胱炎の原因は、この急性膀胱炎が起こる原因となっています。
通常は、急性膀胱炎だけで熱が出る事はありませんので、高い熱が出た場合は腎盂腎炎などを起こし、病気が進行していると考えた方がいいでしょう。
慢性膀胱炎
慢性膀胱炎は、複雑性膀胱炎とも言い、急性膀胱炎よりもごく軽い症状が続くのが特徴です。
この慢性膀胱炎は、基礎疾患がある人が多く、女性だけでなく男性がかかることがしばしばあります。
元々持っている基礎疾患が原因で、細菌が膀胱の中に侵入・そして繁殖して炎症を起こします。前立腺肥大症・糖尿病・尿路結石や腫瘍などの基礎疾患などがあります。
そして、急性膀胱炎を繰り返しているうちに慢性膀胱炎になってしまう場合もあるので、注意が必要です。
症状は、急性膀胱炎と似たような感じではありますが、自覚症状がないケースもあります。
元々の疾患がない場合は、完治させるのも難しく、治療に時間がかかってしまいます。
間質性膀胱炎と出血性膀胱炎
膀胱炎の種類は急性膀胱炎・慢性膀胱炎だけでなく、間質性膀胱炎と出血性膀胱炎というものもあります。
間質性膀胱炎
急性膀胱炎(単純性膀胱炎)と似た症状があらわれます。
- 尿の回数が頻繁になる。
- 我慢できない尿意。
- 尿がたまった時に強い痛みがある。
間質性膀胱炎は、膀胱の筋肉が萎縮する事によって、通常溜める事ができる尿の量よりも少ない尿しか溜める事ができません。そのために尿が溜まった時に痛みを引き起こします。
今までは、急性膀胱炎と診断されてしまい、間質性膀胱炎とわかるまで時間がかかるというケースが多く見られました。
間質性膀胱炎は、検査をしても膀胱内に細菌は検出されません。
ある特定の種類の食べ物を摂取する事で痛みが強くなる場合があるので、尿の中に出される物質などとの関りがある事が考えられていますが、原因ははっきりしていません。
急性膀胱炎と診断され、処方された抗生物質を飲んでも、症状が良くならない場合は間質性膀胱炎を疑って、再度診てもらうか、別の病院で受診することをおすすめします。
痛みのない膀胱炎?!
膀胱炎には、色々な症状が出ますが、時に痛みがない時でもかかっている場合もあります。膀胱炎になったら必ず下腹部や排尿の際に痛みを感じると思い込んではいけません。
管理人紗江も、結構頻繁に膀胱炎になっていた時期があり、
- 排尿時の違和感
- ほんの少しの残尿感
- 尿の濁り
などから判断していましたが、殆どは「 痛み 」といえる程の感じはありませんでした。
もちろん痛い時もありましたが、何となくの下腹部の違和感だけで、痛いという感じではない時が多かったんです。
何かに例えると、生理前「 もうすぐ生理かな? 」というくらいの軽いモヤモヤと言えばわかりやすいでしょうか。
何となく、お腹の調子が悪いのかな程度で、痛みが殆ど無い事が多かったので、初めのうちは膀胱炎になっているなんて全く考えなかった程でした。
人によって、痛みの感じ方も様々なので、全ての人が同じ痛みや症状を感じるわけではありませんよね。
- 排尿時にほんの少しの違和感
- 軽い腹痛かな?と感じた時
- 尿の出方が何となく気になった時
など、痛みを感じなくても、とりあえずは膀胱炎を疑ってみて下さい。
出血性膀胱炎
出血性膀胱炎は、尿に血が混ざっている、出血を伴う膀胱の炎症です。
- 尿に血液が混ざっている。
- 頻尿になる。
- 排尿時の痛み。
- 残尿感。
血が混ざっている他は、通常の膀胱炎の症状と変わりありません。
はじめは、一見見ただけではではわからない程の血尿ですが、重症になれば血の塊も見るようになります。
出血性膀胱炎の原因は、ウイルス性での原因が多く、抗がん薬や免疫抑制薬・抗アレルギー薬の医薬品や、放射線治療の後遺症が原因になる事もあります。
かかりやすいとされている子どもの出血性膀胱炎の原因はアデノウイルスと言われています。
尿に少しでも血が混ざっている場合は、すぐにお医者さんに診てもらわなければいけませんね。
膀胱炎と腎盂腎炎と熱
- 「 また膀胱炎になっちゃた・・・ 」
- 「 様子を見ればいいかな 」
と、簡単に考えてしまう人も多いようですが、安易な考えでいると、大変な病気にまで進行してしまう場合があります。
かい
それは、腎盂腎炎(じんうしんえん)という腎臓の病気です。
膀胱炎は通常、熱が出る事はありません。
高熱が出たら、腎盂腎炎を疑ってみて下さい。
高熱が出る腎盂腎炎
膀胱炎から進行する病気「 腎盂腎炎 」とはどんな病気なのでしょうか。
腎盂腎炎は、膀胱内に入った細菌が、尿管に逆流した尿で腎臓に運ばれ、腎盂や腎杯(じんぱい)・腎実質(じんじっしつ)にまで感染が拡大する病気です。
膀胱炎にも急性と慢性があるように、腎盂腎炎にも「 急性腎盂腎炎 」「 慢性腎盂腎炎 」があります。
急性腎盂腎炎の症状
急性腎盂腎炎では、
- 背中やわき腹の痛みや腹痛
- 寒気やむかつき
- 嘔吐
- 38℃以上の高熱
などの症状と、膀胱炎で見られる残尿感や排尿痛も診られます。
多くの場合、約2週間程の入院が必要になります。
慢性腎盂腎炎の症状
慢性腎盂腎炎では、
- 頭痛や腰痛
- 身体のだるさ
- 微熱が続く
- 食欲不振や体重減少など
といったような症状が起こり、高血圧や腎不全にまで陥ったりします。
今まで、膀胱炎や急性腎盂腎炎にかかった事のある場合は、慢性腎盂腎炎が疑われます。
この段階までくると、泌尿器科での受診をおすすめします。
膀胱炎でも、多くの水分を摂る事が必要ですが、腎盂炎になってしまった場合も、できるだけ多くの水分摂り、どんどん尿を出す事が大切です。
そして、腎盂腎炎は膀胱炎と同様、再発しやすいのでよっぽど気をつけなくてはいけません。
ただの膀胱炎と考えて、安易に考えてはいけません。
膀胱炎で、もし熱が出たら、すぐに泌尿器科へ行きましょう。
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