オリモノの量と周期
オリモノの量と周期
オリモノには生理と同じように周期があり、女性ホルモンの周期と共に変化しています。
卵巣から定期的に分泌される下記の2種類のホルモンと、大きな関係性があり、オリモノの量はその周期に合わせて変化しています。
- 卵胞ホルモン(エストロゲン)
- 黄体ホルモン(プロゲステロン)
卵胞期前半のオリモノ
生理の後すぐにオリモノは、さらっとしていてオリモノの量も少なめ。残った経血もあり茶色っぽいオリモノが出る場合もあります。
卵胞期後半から排卵期のオリモノ
卵胞期後半からはオリモノの量も多くなってきます。
そして、一番オリモノの量が増えるのは2日~3日の排卵期。オリモノの状態は、トロっとして透明。ニオイはあまりありません。
子宮頸管を精子がスムーズに通りやすくするために、アルカリ性に近づきます。
黄体期のオリモノ
オリモノの量が次第に減ってきますが、粘り気の強いドロッとした状態になります。下着に白く濁ったオリモノがつく頃です。
雑菌を子宮に入るのを阻止するため、酸性に近づきます。
生理前のオリモノ
ドロっと白い粘り気のある状態が続き、量もまた増えてきて、ニオイが強くなり始めます。
オリモノの臭いがきつく感じられるのもこの周期です。
オリモノの量は年齢によって変化する
オリモノの量は、上記のような周期だけでなく年齢によっても変化します。
10代のオリモノの量
初潮を迎える前はおりものは、殆ど出ないか量がさほど多くはありません。
生理が始まる前頃に、卵胞ホルモンの分泌が始まり、オリモノも少しづつ分泌され始めます。
20代のオリモノの量
ホルモンの働きが最も盛んになる時期で、最もオリモノの量が多くなる時期でもあります。
30代のオリモノの量
ホルモンの働きは20代と変わらず、多くのオリモノが分泌されます。
個人差はありますが、オリモノの量で悩まされる方も多いでしょう。
40代のオリモノの量
オリモノの量は次第に減少していきます。
卵巣の機能も低下し、ホルモンの分泌も減少するため、20~30代の頃と比べるとオリモノの量が少なくなり、「性行為で濡れない」といった悩みが出てくるのもこの頃です。
50代以降のオリモノの量
50代になると閉経する女性も増え、閉経後はバルトリン腺からの分泌液も減少します。
ホルモンの働きもぐっと低下する事により、オリモノの量も減少するため、下着につくといった不快感からも解放されます。
オリモノの量が少ないため、臭いも軽減し、生理の煩わしさオリモノの煩わしさがなくなる一方、パートナーとの性行為で痛みが出るなどの支障が起きてくる事も・・・
ですが、オリモノの量の減少によって膣の自浄作用も低下するため、細菌が侵入しやすくなり、逆に臭いの原因になってしまう場合もあります。
妊娠中のオリモノの量
妊娠中は、大切な胎児を守るためにオリモノは酸性に近づき、量も多くなります。
オリモノが酸性になるため、臭いもかなり気になってくるでしょう。
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