喘ぎ声を出しても感じていない女

喘いでいれば感じている、喘ぎ声が大きければ大きいほど感じている。女の快楽を喘ぎ声の大小と言った、聴覚で判断する男が多いのではないかと思います。しかし、本当にそうでしょうか?

実は、約7〜8割の女が喘ぎ声を演技で出しています。約7〜8割と言えばおおげさかも知れませんが、半数にのぼるのではないかと感じます。

喘ぎ声を演技してしまっている女性は、少しドキッとしたかも知れません。しかし、喘ぎ声の演技を見抜ける男が少ないのも事実。よほどバレバレの演技でない限り、バレていない可能性の方が高いでしょう。

このページはぜひ男性にもご覧いただきたい内容となっています。
パートナーは喘ぎ声を出しても、本当は感じていないかも知れません。

感じていないのに喘ぎ声を出す理由

喘ぎ声を出しても感じていない女

本来、快楽のバロメーターとしても一役買うはずの喘ぎ声を演技するなんてさみしい話です。しかし、どうして感じてもいないのに喘ぎ声を出す必要があるのでしょうか?

喘ぎ声を出すのが当たり前

アダルトビデオなどでは、大袈裟なくらいに喘ぎ声を出します。

男性がAVをお手本にしてきたように、女性も巷に溢れる情報で抱かれる時にどんな風になるのかを習ってきました。男女かかわらず、そういった情報が教科書代わりなのですね。

それらを参考にしてセックスを見ていると、喘ぎ声を出すのが当然の反応だと思い込んでしまいます。特に、経験の少ない女性がアダルトビデオや小説、漫画に頼ってしまうとそう思ってしまうかも知れません。

  • 自分は何処が感じるのか?
  • そもそも感じるってどんな感覚なのか?

わからないまま、覚えた性感帯を刺激されると喘ぎます。
感じる・感じていないかかわらず『セックスする時は喘ぎ声を出すのが普通』という感覚になってしまうのです。
一度そう思い込んでしまった考えは、なかなか変えることができません。

女は胸が感じる、Gスポットでオーガズムを感じるのが正常。では、感じない自分が異常なんだ。喘ぎ声本当は出ないけど、出さなきゃいけない。こういった順序で疑問を感じていながらも、感じていないのに喘ぎ声を出し続けます。

メディアにばかり頼っていると、そのような強迫観念が擦り込まれ、感じていなくても、それとなく演技で声を出すという状況に至ってしまいます。

そもそも【普通】というものは、存在しません。当サイトで性感帯を解説していても、オナニーのやり方、乳首の感じ方や潮吹き、イキやすい体位などを紹介していても、それが【普通】ではありません。

折り紙の正しい折り方、アイロンの掛け方などとはわけが違うのです。オナニーする時は手を清潔に・爪は切りましょう、このようなことは、誰にでも共通する部分です。いわゆる正しいマニュアルですね。

でも、感じる感じないに、正しいも間違いもありません。ありえない話ではありますが、小指をつままれてオーガズムを感じる女性がいてもおかしくないのです。

パートナーに嫌われたくない・プライドを傷つけたくない

『感じてもいないのに喘ぎ声を出す』これと似たようなことが、日常生活では溢れかえっています。

  • 面白くもない友人の話に合わせて、相槌をうったり笑ったりする
  • 賑やかな場所で人が大笑いすれば、自然と自分も大笑いする

合わせて笑わないと、傷つけてしまう・おかしいと思われ嫌われてしまうかも知れないといった感覚で、感じないのに喘ぎ声を上げます。

これも上述した【当たり前】の感覚が元になっています。

そして、こちらで紹介しましたが、右脳と左脳をつなぐ脳梁が太い分、感情豊かで気持ちを揺さぶられやすいのが女です。

“誘ってくれた”、”丁寧に愛撫してくれている”、”動いてくれる”。そう感情が動くと、感じてないなんて申し訳ない。感じていないと言ってしまうと、相手を傷付けてしまいそうだ。そんな不安から、感じていないのに喘ぎ声を出して演技をします。


感じていない状態は、嫌われてしまうかもという不安と同時に、好きなパートナーを傷つけたくないという不安ありきなのです。

たとえ、好きな相手でなくても、プライドを傷つけてしまうかも知れないと気を遣います。

「喘ぎ声がすごかったね。」と言われた女性は、こう思ったと回答して下さいました。「それほど感じてはいなかったですが、盛り上がると思い、気を遣って声を出したのに。言われて逆に恥ずかしく、冷めてしまった。」

早くセックスを終わらせたい

感じていないのに喘ぎ声を出す理由には、「早くセックスを終わらせたい」と言う理由もあります。

これ、私やった事があります。触られて、指を入れられて、痛いと思っても、やっぱりはっきり痛いとは言いにくい訳です。そんな時に、大袈裟に喘いでイッたふりして、セックスや愛撫を暗に中断させた事があります。

by 北村沙織

痛くなくとも、全く感じてもいないのに相手が激しくすれば、なぜかつい合わせて大きな喘ぎ声を出してしまうという場合もあります。合わせなければならないという感覚でその場のセックスをやり過ごすのです。

おそらく多くの女性が経験しているでしょう。

  • 感じないどころか痛さを我慢するあまりに、大きな声が出てしまう
  • イったフリして、少しでも早く終わらせる

男性は、激しく喘ぐ女を見て「そんなに気持ちいいのか!」と勘違いしていますが、実はその裏返しだったりするわけですね。なのに「よし!もっと気持ちよくさせてやろう。もっと喘ぎ声をあげさせよう。」と、さらにもっと中断させたいセックスになってしまいます。

負の悪循環なのですね。

ですから、女性が大声で激しく喘いだら、男性は少し激しさを弱め、一声かけてあげて下さい。「痛かった?これくらい弱い方がいい?どっちがいい?」と。

「うん。」か「ううん。」で回答できるような問いかけです。本当に激しい方が気持ちいいなら「さっきのがいい。」と答えるでしょう。女性のカラダはナイーブです。激しいやり方が痛い女の方が多いと考えた方が良いでしょう。

セックスの快楽の度合いは、喘ぎ声がどうのでは決まりません。ですが、感情のバロメーターではあります。

女が喘ぎ声を気にするのは、感情が豊かだからです。申し訳ないという相手への思いやり、羞恥心やプライドと言った自分本位な気持ち。何を思うかは千差万別です。

喘ぎ声には、セックスを盛り上げるだけでなく、その時その時の女の感情も現れています。男性は少し考え直していただきたいと思います。

感じていない=間違いではない

そしてもしも感じていないのなら、喘ぎ声を無理に出す必要もありませんし、自分は通常ではないと考えることもありません。

多くの方が検索上位にあるサイトや雑誌などで、喘ぎ声は「吐息程度で漏らした方が男が喜ぶ」と言えば、その教科書に習います。

  • 芸能人が行なったダイエット方法だから、効果がある
  • AV男優が言ったから、そのテクニックは正しい
  • テレビで放送されたから、良い商品だ
  • 有名雑誌で掲載されていたから、大きな喘ぎ声をやめよう

管理人紗江はそういったものは苦手です。ですが、多くの方が有名な人間や雑誌が言ったことは「間違いない。」と思ってしまいますね。そこから間違っているのです。感じる感じないは、個人差があります。『人が感じる場所ややり方だから、感じないとおかしい』というわけではありません。


感じないなら感じない。自分が思ったこと、感じたことをちゃんと受け止め、流されないようにしましょう。

当サイトの喘ぎ声の出し方を真似しても、演技になってしまいます。吐息しか出なくても、大きな喘ぎ声が出る場合でも、それが素のままならそのままでいきましょう。

感じていないのに喘ぎ声を出すと、パートナーとの良いセックスはできません。

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