セックスで感じなかったら不感症なの?

「彼氏とのセックスで全然感じない。」こういったご相談をよくいただきます。

セックスで感じなかったら不感症なのかと言えば、決してそうではありません。

ですが多くの女性が、不感症に悩んでいる現実。不感症とはどのようなものなのでしょうか。

セックスで感じない私は不感症?

不感症に悩む女性

不感症は、性的な快感を感じない状態を指します。不感症は、『冷感症』とも言います。

セックスでもオナニーでも、何をしても感じない。あるいは、感覚が鈍い。性的欲求がある方もいますし、ない女性もいます。

性的に嫌悪感を感じる状態を『性嫌悪症【FSD】』と言います。性嫌悪症は、女性だけに現れるものではありません。

オーガズム不全も、不感症の1つです。

女性が心配している不感症は、多くの場合不感症ではなく精神的な要素が絡んでいるだけだと言えます。

  • 濡れなかったら不感症
  • あまり感じないから不感症

若い女性をはじめ、あまりセックス経験がない女性に多いでしょう。

セックスで感じない・濡れないから不感症?

昔管理人紗江は、友人に相談されました。20歳頃だったと思いますが、同年代の女性からの相談です。

  • 感じてはいるけれど、本当にこのくらいの感じ方正常なのかわからない
  • 全く濡れない。オリモノとかもあるし少しくらいは潤っていても良さそうなのに、指を入れても驚くほどカラカラ
  • 彼氏から「感じてないの?」と言われ、過去の経験を聞くと「みんな濡れていた。みんな感じていた。」と言う

私は不感症以外ありえない。どうすれば治るのだろうか…。

彼女は初体験も早かったし、経験が全くなかったわけではありませんでした。性経験人数も、同年代に比べれば多かったと記憶しています。

今考えると、セックスの良さを理解するには若すぎました。

感じ方はもちろん膣の潤いも、かなりの個人差があります。

女性の身体は大変複雑ですし、好きだから感じる・嫌いな相手なら感じないという簡単なものではありません。大嫌いな相手であっても、オーガズムを得られる場合もあるのです。

紗江自身の経験で考えても、年々セックスが気持ちよく感じられるようになってきました。若すぎる年齢で感じるセックスと歳を重ねてからのセックスは、全く違うものです。

性感帯が感じないと不感症?

性感帯と言われる場所はさまざまあります。

ですが言えば性感帯は、全身です。身体のどの部分でも性感帯になり得ます。

指1本でも・ふくらはぎでも腕でも、肘も膝も感じない箇所はありません。

一般的に、女性が性感帯と言われる部分が感じなかったら不感症か?では『セックスで腕を愛撫されて感じると、異常なのか?』となってしまいますね。

性感帯にも個人差があり、すごく感じる女性・全く感じない女性がいても、決しておかしくはありません。

また敏感な場所であればあるほど、刺激を過敏に感じ取り痛みを感じる場合もあります。

性感帯が感じないからといって、不感症とは言えません。

セックスで挿入しても感じないから不感症?

挿入で全く感じない。それは不感症でしょうか。

膣の中は、もともとかなり鈍感な場所です。膣内が感じなくても、不思議ではないんです。

ですからセックスをしていて、挿入で感じないとしても決して不感症ではありません。

膣内が本当に敏感だとすれば、生理のときタンポンを入れていると、動くたびに感じてしまうことになります。

タンポンを入れた経験がある女性はわかるでしょうが、きちんとした場所にタンポンを入れると、異物感は一切ありませんね。

挿入で感じないのは、ごく普通。

「セックスで感じないから不感症」と考えている状態は、ほぼ性感脳になっていないだけなのです。

不感症は気にすればするほど悪化を辿る

「私は不感症だ」と考えていると、セックス中もずっと不安でいっぱいでしょう。

すると、セックスをありのまま感じるための脳の状態になれません。感じようとすればするほど、逆効果となってしまうのです。

また感じる感じないには個人差があり、射精のように物理的な現象が起きるわけではありません。厳密な基準や境目がつけられないからです。

ある女性には『1』しか気持ちよく感じられない。でももう1人の女性は『10』感じると言う。

この『1』と『10』の快感は、もしかすると同じくらいなのかもしれません。お茶碗1杯でお腹いっぱいになる人・お茶碗3杯必要な人、このような差が生じるでしょう。

そうなれば、『1』の女性が不感症とは言えなくなります。

不感症ではなく、「自分の身体や心の状態が感じるようにはなっていない。」と考える方が正しいのかもしれません。

ちょっとの不安があるだけで、セックスに没頭できない場合もあります。意識的には集中していると思っていても、潜在的に不安が絡まっている可能性もありますね。

女性は悩みがあるだけで、カンジダ膀胱炎になってしまうほど繊細なのです。

「不感症だ。」「オーガズム不全だ。」と考えず、好きな相手を一生懸命想う気持ちが、その状態を改善する一番の近道です。


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