セックスの48手【2】恋のむつごと四十八手:其の35.玉除(たまのぞき)
このような人はこのことをすると聞けば、まず和合する前にいったん離しておくほど一番の楽しみはないという。どうしてかといえば、入ってはめてしまえば面白みがないのだと。
この四十八手は、あそこにペニスを覗かせて焦らしている様子を表しています。
詞書には前戯の心得のようなものが書かれています。すぐに入れてしまわずに、いったん離しておくのがいいと。つまり、焦らしプレイですね。
『玉除』のたまは、男性の睾丸のように感じられますが、女性のあそこ『玉門(ぼぼ)』のことです。
前戯では焦らせば焦らすほどいいのだとあります。玉門(ぼぼ)に男根(まら)を見せて焦らす…。早く挿れてほしいと願う女性の興奮度も上昇するでしょう。
実は、江戸時代は前戯はほとんどなかったという噂があります。前戯なしに挿入メインのセックスだったと言われていますが、この春画では明らかに前戯が行われていたという証になりますね。
こういった書物も残されています。
基時男のおこりたる物にて、三度上下へすりはづし、すりこくりやり渡すべし。
『おこりたる(勃起)玉茎の頭で、玉門(ぼぼ)やさね(陰核)を擦ると、女性は感じ乱れる。』こういったことからも、女性への前戯はきちんとあったと言えるでしょう。
前戯を怠ってすぐに挿入すると、女は心と体の準備ができていません。悪くすれば痛みを感じるかもしれません。それは、今も昔も変わらないでしょう。
考えれば、すでに女性の性欲が貪欲に表現されていた当時、急な挿入で男性だけが気持ちよくなろうとする行為を女が許すはずがありません。
そんなことにならないよう、十分前戯をしておくのは大切なことです。前戯だけでイかせるも有りですね。
中イキは、前もってクリイキするとイキやすくなるでしょう。ポルチオイキも同様です。
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