セックスの48手【2】恋のむつごと四十八手:其の24.釣上(つりあげ)
セックスの48手【2】恋のむつごと四十八手:其の24.釣上(つりあげ)
中国ではこんなふうに釣上をおこなうという事だ。これはつまり唐の人が在原業平に伝えたものだ。
中国では、ブランコのことを「鞦韆(しゅうせん)」と呼びます。
中国では2000年以上前から「寒食節」という伝統があって、冬至から105日後のこの日には火の使用を禁じて冷たい食事を取ることになっています。
唐の玄宗皇帝が「寒食節」に官女たちをブランコに乗せる遊びを始めました。
4月の春の陽気の中でひらひらした衣装をまとった美しい女たちがブランコに揺れている様子は、なんともエロティックです。
中国の春画ではよく描かれている『男がブランコに乗った女と交わる絵』。
菱川師宣は序文で『四十八手は業平がおこなった秘事の数』によるものだとしています。在原業平の時代は、ちょうど遣唐使(けんとうし)がおこなわれていた頃。
唐からもさまざまな人がやってきました。この四十八手の釣上(つりあげ)は、その国際交流で在原業平に伝えられた体位なのだとか。
在原業平(ありわらのなりひら)は、ロマンティックな歌を詠む平安時代のモテ男の代表。プレイボーイで名を馳せた人物です。
あなたはなくてはならないほどの存在…でもあなたを愛さなければ、穏やかで静かな心でいられるのに
月はあの時のままなのに、もう私のあなたではない。私の心はあの日に立ち止まったまま
さまざまな受け取り方がありますが、上の訳は管理人紗江の解釈です。
春を女性や恋になぞらえて詠む歌は、女心を鷲掴みにするほどの威力。美しく独創性豊かな言葉で歌う米津玄師も顔負けですね。
在原業平は、『1000人斬り』ならぬ『3000人斬り』だと言われています。高貴な身分がモテていたのか定かではありませんが、セックスのテクニックも長けていたでしょう。
在原業平(ありわらのなりひら)と『ふたなり』を掛け合わせた言葉『ふたなりひら』という言葉もあります。美しかったのでしょうか。
この四十八手釣上(つりあげ)を実際にしようと思えば、なかなか難しそうです。
四十八手其の14.首引恋慕(くびひきれんぼ)で、ピストンチェアを連想しましたが、こちらの方が当てはまっていますね。
紗江も昔ラブホでブランコのある部屋へ一度だけ行ったことがありますが、こういう用途のためだったのでしょうか…。
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