セックスの48手【2】恋のむつごと四十八手:其の45.男鹿戯(おしかのたはむれ)
(一時の遊びとして畜類の真似をするのもあるかもしれない。滑稽なことだが、面白いだろう)
恋のむつごと四十八手:其の45.男鹿戯(おしかのたはむれ)は、立ったまま前かがみになった体勢で行うセックスの体位です。女性は膝を地につけないので、四つん這いとはまた違い、『立位+後背位』のセックスの体位になりますね。
詞書では、時には畜類(動物)の真似をしてみるのもいいかもしれないとあります。いかにも動物らしく見えます。
人間はなまじ理性を持っているが故に、セックスの時にあれこれ考え過ぎてしまいます。そういう時には、獣性を取り戻し、ただのオスとメスになってマンネリを吹き飛ばしてみよう。そんな勧めですね。
この体位は、『犬取り』や『駒かけ』とも呼ばれていたようです。
後背位は通常『バック』と言いますが、ドギースタイル・わんわんスタイルとも言い、駒かけもいわゆるバック体位全般を示します。
『駒』は、さまざまなシーンで使う言葉ですが、馬という意味を持っています。バックスタイルは『犬』や『馬』に例えられるのでしょうが、ここでは女性が足を曲げないからなのか『男鹿』が比喩されています。当たり前に表現するのでは、面白くないと思ったのでしょうか。
時には本能だけで生きる男鹿と戯れるようにエッチするのも楽しそう。ただ、女性の体が柔らかくなければ、ちょっとつらい姿勢ですね。もしこの体位になったとすれば、爪先立ちになりお尻を突き出すような姿勢になりましょう。(おそらく、自然にそうなると思いますが。)
そもそもバックでのセックスは、好きか嫌いか両極端に分かれると言えるでしょう。バック体位では、膣奥の子宮口(ポルチオ)が痛いからですね。特に若い女性の子宮口は硬く、ピストンされて痛みを感じる方は少なくありません。
男性は感じさせるため良かれと思って強く突くのでしょうが、女性が痛いなら独りよがりのセックスです。
500人の女性に回答していただいた、ポルチオが痛いかどうかのアンケートでは、以下のようになっています。(8%は、ほとんど痛くない です。)
後背位自体が嫌いだという女性もかなりいます。その上、男鹿戯(おしかのたはむれ)のように、無理な体勢となれば、気持ちよさを感じるどころではありませんね。
そういえば、タントラヨガセックスでも、男鹿戯(おしかのたはむれ)と同じ体位があります。
このまま片足をあげれば、三脚の犬のポーズに。無理がありすぎますね。
男性が女性の両足を持ち上げれば、セックスの裏体位 押し車(おしぐるま)に…。
やはりどれもこれも、すんなりとできる体位でなく、女性にとってはしたくないセックスの体勢ですね。
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